「決めさせへん」「やらせない」 パリ五輪代表が“バチバチ”…ピッチ上で起きたバトルの舞台裏
町田FW藤尾とC大阪DF西尾はともにフル出場
首位FC町田ゼルビアは8月7日、J1リーグ第25節でセレッソ大阪と対戦して0-0のスコアレスドローに終わった。パリ五輪代表のFW藤尾翔太とC大阪DF西尾隆矢はともにフル出場というタフさを発揮。C大阪下部組織出身で“同期”の2人は試合中に“バチバチ”だったようだ。
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パリ帰りの2人が存在感を発揮した一戦となった。2トップの一角で先発した藤尾は前半3分でシュートを放つなど、試合の入りから上げていく。一方のC大阪の西尾も右サイドバックに入って、相手の新戦力キーマンMF相馬勇紀と落ち着いて対峙した。
強度高く激しい球際の一戦。藤尾と西尾の2人は互いに譲らず、前半37分にはゴール前に入った藤尾を西尾が阻止した。
後半に入って町田が押し始めるも、C大阪守備陣の身体を張った対応でゴールを割らせず。スコアレスドローで試合を終えた。
パリ五輪で悔しい思いを経験した2人。だが、2人とも「五輪は終わったこと」と矢印は現在に向いている。藤尾は「五輪のことはもう終わったこと。もうしっかりと忘れてJリーグに専念したいと思います。多分僕は(燃え尽き症候群)ない。不完全燃焼だったので」と、C大阪戦に照準を合わせてきた。
古巣であるC大阪戦。“同期”の西尾からは試合中に「絶対お前には決めさせへんからな」と言われたという。「絶対にゴールを決めたいと思っていたんですけど、決められなくて悔しい」と、好勝負を振り返った。
西尾も「代表の時から『決めさせへん』と言っていました。本当にいい選手ですし、リスペクト込めて『お前にだけはやらせないぞ』と。翔太のすごいところは身近にいたから分かる。一応ゼロで終わったので試合後には『引き分けやな』と言い合いました」と、“バチバチ”にやり合った様子を明かした。
パリ五輪で届かなかった夢。新たな目標に向かって、若き戦士たちは走り出した。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)