日本人GKが見せた咄嗟の行動 試合中の異変に“紳士対応”で拍手喝采「素晴らしい」「優しい」

山田元気のスポーツマンシップに注目(写真は山口時代)【写真:Getty Images】
山田元気のスポーツマンシップに注目(写真は山口時代)【写真:Getty Images】

試合中にサポーターへボールが直撃するアクシデント…秋田GK山田がいち早く気付く

 ブラウブリッツ秋田は8月4日、J2リーグ第25節でいわきFCと対戦。アウェーに乗り込んだものの退場も重なって0-2の敗戦を喫した。試合中には相手のシュートが観客席に飛びファンに直撃する場面があり、それにいち早く気付いたGK山田元気の行動に賛辞が寄せられている。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 試合は前半4分にいわきFW谷村海那に先制ゴールを許すと、同39分にはDF才藤龍治が激しい足裏のタックルで一発退場となる苦しい展開に。後半24分にも谷村に得点を許した秋田は、0-2の完敗となった。

 厳しいゲームとなったなか、後半30分のシーンでGK山田が示した行動が大きな反響を呼んでいる。2点ビハインドのなか、秋田が再びいわきに攻め込まれる。DF五十嵐聖己の右足シュートが枠を外れ、秋田のゴールキックとなった。

 ただGK山田はボールをセットする際、清水勇人主審を呼び、観客席の方を指す。五十嵐のシュートしたボールはスタンドの方まで飛んでおり、サポーターに直撃してしまったようだ。このことを山田が伝え、清水主審がゲームをストップ。対応を終えたのちに試合が再開となったが、その場では一連の流れに大きな拍手が沸き起こっていた。

 SNS上でもこのシーンは話題に挙がり「素晴らしいスポーツマンシップ」「元気さん優しい」「心温まる」「感謝」「すごく紳士」といった声が寄せられている。また試合後にはXの投稿で、サポーターの方が無事を報告。この投稿に対し山田も「安心しました。良かったです。またスタジアムに試合観戦に来てくれるといいな」と温かい言葉をかけていた。

 山田は京都サンガF.C.ユース出身の29歳。2013年よりトップチームに昇格し、翌年はJ3リーグに参戦するJリーグ・アンダー22選抜でプレーした。その後17年にレノファ山口へレンタルとなり、19年から完全移籍に切り替わる。カターレ富山へのローンを経て、23年より秋田でプレーを続けている。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング