J1トップの「13.0」とワースト4の「41」 データから読み解く首位・町田ら上位クラブの傾向と課題
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シュート決定率は町田が単独トップ
J1リーグも8月7日より再開し、第25節を迎える。現在首位には快進撃を続ける昇格組のFC町田ゼルビアが立ち、2位以下にガンバ大阪、鹿島アントラーズと続く。そんな上位チームの気になるデータをおさらいしていく。
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まずチームとしてクリーンシートを最も多く達成しているのが11回の町田。続いて10回でG大阪(リーグ戦2位)、アビスパ福岡(同8位)が並ぶ。8回を記録するヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島もそれぞれリーグ戦の成績は4位と5位。上位陣の共通点がここまで表れている形だ。
一方で空中戦勝率は、チームのスタイルも露わに。53.3%でトップの数値は福岡。FW大迫勇也や武藤嘉紀の代表クラスがターゲットマンにもなる神戸が52.9%で2番目に高い数値を記録し、3位には広島が52.6%で入る。前線へのシンプルなボールからチャンスを作る町田が4番目の52.2%だ。
また首位・町田の特徴として、シュート決定率の高さも目立つ。13.0%はJ1トップで、上位陣の中では次いで鹿島が12.7%を記録。逆にリーグ戦2位のG大阪は9.7%で16番目、同8位の福岡は8.7%で17番目の数値に。G大阪、福岡の両チームは、この決定率を上げればここからさらに強さを増していきそうだ。
警告数ではリーグ戦6位のセレッソ大阪が最小の16枚。リーグ戦5位の広島が23枚で2番目に少なく、同4位の神戸も25枚で3番目にランクインした。リーグ戦2位のG大阪(27枚)、同3位の鹿島(28枚)もそれぞれイエローカードの枚数上、比較的クリーンに戦っていると言える。
その一方、警告数の最多はリーグ戦8位の福岡で48枚。今季最下位に低迷している北海道コンサドーレ札幌が45枚で2番目に多い数字となる。横浜F・マリノスの44枚を挟み、4番目に多かったのが町田の41枚。ここではJ1昇格組である町田の苦労が垣間見えるかもしれない。