無念の8強敗退「あの失点だけ」 なでしこ長谷川唯、120分激闘の米国戦悔恨「もったいない」
パリ五輪準々決勝でアメリカに0-1敗戦
なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間8月3日、パリ五輪の女子サッカー準々決勝でアメリカと対戦し、延長戦の末に0-1で敗れた。主力のMF長谷川唯は「あの失点だけだった。すごく悔しい」と、相手の個人技で奪われた決勝点を悔やんだ。
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5-2-3のブロックを組んでアメリカを迎え撃つ形となった日本。ボールポゼッションは明け渡す形になったものの、下がりすぎることなく対応し、インターセプトからのカウンターを狙う姿勢を見せた。
前半をスコアレスで終えた日本はハーフタイムの交代でMF清家貴子に代えてFW浜野まいかを投入。前半と同じような形でスタートした。後半15分くらいからアメリカに嫌な位置でボールを持たれ始めると、強引さを感じさせるようなシュートでもコーナーキックなどにつながり苦しい時間帯を迎えた。池田太監督は後半25分、前線でプレスの運動量も多かった田中に代えFW植木理子を送り込み、ラスト10分では藤野に代えて昨年の女子ワールドカップ(W杯)で得点王になったMF宮澤ひなたを投入した。
互いに集中を切らさず簡単にゴール前まで入り込めない熱戦は両者譲らずに0-0で90分間を終了。最後は足をつりそうになっていたDF古賀塔子に代え、DF高橋はなが延長戦から出場した。
延長前半6分に最終ラインでボールを失う大きなピンチを迎えた日本だが、GK山下杏也加が距離を詰めて防ぎ事なきを得た。しかし延長前半のほぼラストプレー、サイドチェンジからFWトリニティ・ロッドマンに切り返しからの左足シュートを決められた。NBAの元スター選手デニス・ロッドマンを父に持つアタッカーの一撃で0-1のビハインドを背負い延長後半に入った。
池田監督はMF林穂之香とFW千葉玲海菜を送り込んで交代枠を使い切り、全てを託した。最後は逃げ切りを狙うアメリカに対し日本がボールを持って攻める時間も作れたがゴール前の壁は厚く無念のタイムアップ。激闘の末に0-1で敗れた日本はここで敗退となった。
主力として今大会でチームを牽引した長谷川は、「あの失点だけだった。すごく悔しい」と決勝点を与えて敗れたことを悔恨。その一方で、「持たされて嫌そうな感じはあったので、もったいなかった。自分たちがチャンスを生かせなかった部分が大きい。このベスト8の壁は凄く高いと改めて感じた。この負けを受け止めてしっかり次につなげないといけない」と直面した課題と向き合っていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)