本田圭佑、3.11大震災への思いを率直に綴る 改めて日常に感謝…「どれもが当たり前ではない」
自問を続けていたという本田、「自分の考えを共有する事はできる」とメッセージ
ACミランの日本代表MF本田圭佑が11日、自身の公式サイトを更新し、「東日本大震災から6年」と題して思いを綴った。
2011年3月11日に起きた大震災を振り返り、「もう6年になるんですね」と切り出した本田は、「この時期になると震災の報道を見かけるので思い出しますが普段は全く頭の中にないというのが正直なところです」と続けている。一方で、「ただいくつかの報道を拝見すると、6年経った今でも何か力になれないかと思う自分がいるのもまた事実です」と胸の内を明かす。
そして3月11日にコメントを更新したことについて、次のように理由を語っている。
「自分にしかできないこと、やるべきこと、やりたいことは何なのか。と自問していたんですけど、自分の考えを共有する事はできると思ったので6年経つこの日にコメントすることにしました」
また共有したい事として、周りの人や物、何気ない日常への感謝を挙げて、率直な心境を記している。
「普段僕らの周りに当たり前のように存在している人、物というのは当たり前ではないということ。家族、友人、水、食べ物、電気、服、家、車。その他にもたくさんありますが、そのどれもが当たり前ではないということ。もしかしたら明日失う可能性だってあるということ。自分が明日死ぬ可能性だってある。そんなことを考えてたら今まで当たり前に存在していた僕の周りの人、物にもっと感謝して生きよう」
最後に被災者へ思いを巡らせながら、「纏まりのないコメントではありますが、家族を失われた遺族の方々には、微力ながらに遠いイタリアからあなた方のことを考えてる人もいると思ってもらえたら嬉しいです――本田圭佑」と締めくくった。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images