30人の大乱闘、警告10枚…注目の一戦は「茶番劇に転落」 フランス×アルゼンチンを海外非難
フランスが4強入りを決めた
パリ五輪・男子サッカー競技では8月2日に準々決勝が行われ、開催国のフランス代表がアルゼンチン代表を1-0で下して準決勝に駒を進めた。大会屈指の好カードだが、試合終了後に取っ組み合いの大乱闘に発展した。英紙「デイリー・メール」では「ピッチ上で30人による乱闘を繰り広げた」と報じた。
試合は開始5分で動く。フランスがコーナーキック(CK)からニアサイドのFWジャン=フィリップ・マテタが頭で合わせて先制。好守も光り、この1点を守り切った。だが、後半アディショナルタイム10分が過ぎ、試合終了のホイッスルが鳴ると、両軍が乱れ入り、大乱闘に発展。後半アディショナルタイムに交代してベンチに下がっていたフランスのMFエンツォ・ミローにはレッドカードが提示され、準決勝は出場停止となる。
試合前のアルゼンチン国歌斉唱中からフランスファンのブーイングが起こったといい、 中南米をカバーするサッカーメディア「Bolavip」は「ミローがアルゼンチンの控え選手のベンチに近づき、選手たちの前で準決勝進出を祝ったため騒動となった」と原因に言及していた。
そのなかで「デイリー・メール」紙は「ピッチ上で30人による乱闘が繰り広げられたが、その後も衝突は続く。人種差別の嵐の中、因縁の試合が茶番劇に転落」と辛辣につづった。同紙は2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)決勝でアルゼンチンがフランスを破ってから「両国間の緊張が高まっている」と指摘。また、先月行われたコパ・アメリカでアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスがフランスの選手に対して人種差別行為を行ったことも「広く非難されている」とした。
この日の準々決勝では試合中もイエローカード計10枚が提示され、両軍で28回のファウルが記録されるなど、乱闘まで合わせて“大荒れ”だった。
勝利したフランスは準決勝でエジプトと対戦する。
(FOOTBALL ZONE編集部)