フランス×アルゼンチン、試合後に取っ組み合いの大乱闘 コパ人種差別で因縁…アンリ監督も激怒

フランス-アルゼンチンの試合終了後に大乱闘が発生【写真:ロイター】
フランス-アルゼンチンの試合終了後に大乱闘が発生【写真:ロイター】

フランスが4強入りを決めた

 パリ五輪・サッカー競技では8月2日に準々決勝が行われ、開催国のフランス代表がアルゼンチン代表を1-0で下して準決勝に駒を進めた。大会屈指の好カードだったが、試合終了後に大乱闘に発展した。

 試合は開始5分で動く。フランスがコーナーキック(CK)からニアサイドのFWジャン=フィリップ・マテタが頭で合わせて先制。好守も光り、この1点を守り切った。

 だが、後半アディショナルタイム10分が過ぎ、試合終了のホイッスルが鳴ると、両軍が乱れ入り、大乱闘に発展。フランスMFエンツォ・ミローにはレッドカードが提示された。

 フランス紙「レキップ」は「試合終了のホイッスルが鳴り響きピッチ端で乱闘が始まった。アディショナルタイムに交代したミローがトラブルに巻き込まれレッドカード!」と速報。同国メディア「フランス・インフォ」は「試合は緊張の連続。今やライバルとなった2つの国の間で非常に激しく争われた試合のあと乱闘が起こった」と報じた。

 中南米をカバーするサッカーメディア「Bolavip」は「アルゼンチンの国歌斉唱中にはフランスファンからブーイングがあった」として「ミローがアルゼンチンの控え選手のベンチに近づき、選手たちの前で準決勝進出を祝ったため騒動となった」と原因に言及。英紙「ザ・サン」のアメリカ版はフランスのティエリ・アンリ監督のコメントを報じ「最後の騒動について謝罪します。私が望んだことではなく、コントロールできなかった。不必要で役に立たない。彼(ミロー)はベンチにいた。こういうのは嫌いだ」と激怒したとした。

 試合後、両軍は挨拶せずにベンチへ引き揚げ、審判がピッチに取り残される異例の事態となった。

 また「ザ・サン」紙は先月行われたコパ・アメリカでアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスがフランスの選手に対して人種差別行為を行ったことに触れて「この乱闘は『人種差別論争』が起きた後に起きた」と“因縁”を指摘した。

 勝利したフランスは準決勝でエジプトと対戦する。

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