日本との対戦決定で「幸運が微笑んだ」 スペインが“強敵回避”に安堵「嬉しい敗北」
日本は準々決勝でスペインと対戦
U-23日本代表は現地時間7月30日、グループリーグD組の最終戦でイスラエルと対戦し、1-0で勝利した。首位通過で準々決勝へと駒を進め、C組を2位で通過した優勝候補スペインとの対戦が決定した。これを受け、スペインメディアは「スペインに幸運が微笑んだ」と取り上げ、アルゼンチンとフランスとの対戦を回避できたことで「嬉しい敗北となった」「結果的に最善となった」と本音を明かしている。
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初戦でパラグアイに5-0、第2戦でマリに1-0で勝利して早々に決勝トーナメント進出を決めた日本は、主将のMF藤田譲瑠チマを含む主力勢を大幅に入れ替えてイスラエル戦に臨んだ。押し込まれる展開が続いたなか、GK小久保玲央ブライアンが幾度となくファインセーブを見せると、後半アディショナルタイムにFW細谷真大が決勝弾を決め、土壇場で1-0の勝利を掴んだ。3戦7ゴール無失点で首位通過を成し遂げたなか、準々決勝では東京五輪の準決勝で敗れたスペインとの因縁の対決が決まった。
この対戦を受け、スペインのデジタル新聞「okdiario」は「グループリーグ最終戦でエジプトに敗れたにも関わらず、スペインに幸運が微笑んだ」と取り上げ、「まずはモロッコ対アメリカの勝者が待つ準決勝を目指すことになるが、これはメダルを懸けた土俵でフランス対アルゼンチンの勝者と対面する事態を避けられたことを意味する」と、準々決勝で実現したフランス対アルゼンチンの優勝候補同士の対決の勝者との試合を回避できたことに安堵感を示していた。
記事では「スペインにとっては嬉しい敗北となった」と指摘し、「ローテーションを採用したこともあり、勝利も引き分けも掴めなかったが、アルゼンチンがモロッコを上回ることはできず、別の山に入ったので、結果的に最善となった」と言及した一方、「行く手には手強いライバルが待ち受けているだろう。おそらく、最高のチームの1つであるモロッコと対戦することになる」と、早くも準決勝の対戦を見据えていた。スペイン全体に慢心や油断が拡がれば、それだけ日本に突く隙も大きくなる。東京五輪のリベンジを果たすことができるか注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)