引退表明の興梠慎三、感じていた“もどかしさ”「自信がない」 真摯にサポーターと向き合う姿勢

引退を発表した興梠慎三【写真:轡田哲朗】
引退を発表した興梠慎三【写真:轡田哲朗】

引退理由について「自分の力ではチームを勝たせられないというのが正直な気持ち」

 浦和レッズは7月31日、埼玉スタジアムで記者会見を開きFW興梠慎三が今季限りで現役引退すると発表。興梠は引退理由について「自分の力ではチームを勝たせられないというのが正直な気持ち」と心境を明かしている。

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 現在38歳の興梠は鵬翔高校から2005年に鹿島アントラーズ入り。国内三冠の獲得に貢献し、13年に浦和へ移籍する。不動のエースとして君臨し、クラブのJ1最多ゴール記録を塗り替えた。

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の2回優勝、ルヴァンカップと天皇杯優勝に貢献。22年は期限付き移籍で北海道コンサドーレの一員としてプレーした。個人ではACLの日本人最多ゴールをマークしている。

 長年ストライカーとして活躍してきた興梠は、引退を決めた理由について「自分の力ではチームを勝たせられないというのが正直な気持ち。技術面ではそんなに変わりはないですけど、体力的に、サッカーはもちろん90分間というなかでスタメンで出てどこまでチームのために頑張れるかと考えると、長い時間持たないという気持ちが正直な気持ちにある」と抱えていた思いを吐く。

「スタジアムに足を運んでくださる皆さんはお金を払って見に来ています。それに値するプレーをできているか、正直自信がないというのがあります。それも来てくれている以上、プレーで見せないといけない。でも、それに応えられないもどかしさがずっとありました。だからこういう決断に至ったかもしれないです」

 日本代表としても16キャップを積んだ興梠。浦和では数々のタイトル獲得に貢献したがリーグ制覇を成し遂げられていないことが「唯一の心残り」と語る。20年間の現役生活は今季限りとなるなか、興梠の思いの溢れる会見となっている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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