残り11分…大岩ジャパンの「流れ変えた」と海外記者が絶賛 出場15人の出来を評価

イスラエル戦に出場した選手を採点【写真:早草紀子】
イスラエル戦に出場した選手を採点【写真:早草紀子】

五輪グループ最終戦イスラエル戦出場メンバー15人を英記者採点

 パリ五輪男子サッカーのグループリーグ最終節が現地時間7月30日に行われ、大岩剛監督率いるサッカーU-23日本代表は、イスラエル代表に1-0で勝利した。FW細谷真大の決勝ゴールで全勝突破した日本は、準々決勝でスペインと対戦する。

 かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が出場メンバー15人を採点。出色のパフォーマンスを見せた守護神に最高点を付けている。

   ◇   ◇   ◇

 U-23日本代表のイスラエル戦出場メンバー採点(10点満点)

<GK>
■小久保玲央ブライアン 8点
またしてもポストの間で素晴らしいパフォーマンスを見せた小久保の活躍によって、日本は無失点でノックアウトラウンドへ進んだ。小久保の能力はほかの選手たちに自信を与えている。

<DF>
■鈴木海音 6点
今大会初先発で十分に堅実なパフォーマンス。攻撃力に欠けるが、代役として十分値することを証明していた。

■西尾隆矢 7点
マリ戦に続いて場所を確保し、堅実なプレー。しかし、大岩監督がこのフィジカルに優れたセレッソ大阪の選手をスペイン戦でも起用し続けるのかどうかは興味深いポイントになるだろう。

■木村誠二 6.5点
高井幸大に変わって先発に戻り、まずまずのパフォーマンス。前半アディショナルタイムに彼が放ったヘディングシュートがこの試合最初の枠内シュートだったことが、この試合の苦戦を物語っていた。

■内野貴史 7点
大畑歩夢に代わって今大会初先発。デュッセルドルフの左サイドバックは堅実な守備をしつつ、サイドで佐藤恵允とうまく連係していた。

<MF>
■山本理仁 7点
藤田譲瑠チマに代わって腕章を任された。セントラルMFとして45分間に渡ってエネルギッシュな活躍。スペイン戦を見据えた温存で交代されたことに驚きはない。

■川﨑颯太 6点
前半の早い時間帯にパスのミスがあるなど理想的なスタートではなかったが、試合が進むにつれて調子を上げた。しかし、後半に負傷交代。スペイン戦に向けて時間との戦いに直面している。

■山田楓喜 6点
2試合連続で先発し、右サイドで縦横無尽に駆け回る能力の片鱗を見せたが、持ち前の鋭さを欠き、途中交代も妥当だった。

■荒木遼太郎 7点
藤尾翔太の背後を取り、山田、佐藤の両サイドとうまく関わりながら力強いパフォーマンス。試合が進むにつれてイスラエルの守備に問題を引き起こした。

■佐藤恵允 7点
主に左サイドでプレーし、力を発揮。最後は右サイドからのラストパスで細谷真大の決勝ゴールをアシストした。

■植中朝日 6点
山本理仁に代わって後半のスタートからチャンスを与えられたのは良いこと。山本ほどの守備の安定感は提供できなかったが、攻撃面で貢献した。

■三戸舜介 6.5点
やや低調だった山田楓喜に代わって途中投入された。クリエイティブなチームにエネルギーを注入した。

■藤田譲瑠チマ 6点
負傷した川﨑颯太に代わって終盤に出場。15分ほどのプレーとなったMFは、金曜日の重要なスペイン戦に向けて目を光らせていることだろう。

<FW>
■藤尾翔太 7点
2試合連続ベンチからついに先発出場の機会を手にした。日本がゴールチャンスを作るのに苦労していたなかで、最初の60分は静かだったが、終盤はより前に出ることができていた。

■細谷真大 7.5点
試合時間残り11分で投入され、試合の流れを変えた。得点の望みは薄かったように見えたが、柏レイソルのFWはアディショナルタイムに冷静にゴールを決めた。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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