劇的な逆転劇を生んだバルサの“死んだふり作戦” PSGの伊代表MF、相手選手とのやり取り明かす
試合中にバルサ選手と会話したMFヴァラッティ 「彼らは『終わった……』と言っていた」
パリ・サンジェルマン(PSG)はUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦バルセロナとの本拠地第2戦で1-6と衝撃の惨敗を喫した。敵地第1戦で4-0と大勝したチームは歴史的な敗退劇を演じてしまったが、イタリア代表MFマルコ・ヴェラッティは後半17分にウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニがアウェーゴールを奪った後、バルサの選手から「終わった……」と告白されたことを明らかにしている。地元紙「レキップ」が報じた。
バルセロナは後半5分のFWリオネル・メッシのPKによる一撃で3-0と怒涛の巻き返しを見せた。だが後半17分、PSGのカバーニに強烈なボレー弾を叩き込まれて一気に窮地に立たされてしまう。アウェーゴールを奪われたバルセロナが逆転で8強進出を決めるためには、残り30分間で3ゴールを決めることが絶対条件となった。
ヴェラッティは試合後、バルサ選手とのピッチ上の会話を明かした。「カバーニのゴールで僕たちは少し平静を取り戻した。その時にバルサの選手と話したんだ。彼らは『終わった……』と言っていた」
だが、バルサは全く終わっていなかった。闘志旺盛にPSGを攻め立てた。後半43分にブラジル代表FWネイマールの芸術的FK弾で勢いを増すと、後半アディショナルタイムにはPKも成功。そして、試合終了直前にスペイン代表DFセルジ・ロベルトが値千金の決勝弾を決めた。バルサの“死んだふり作戦”にヴェラッティはまんまと引っかかる形となってしまったようだ。
「7分間で3失点なんて、言い訳を見つけられない。これがフットボールなんだ。忘れられない試合になった。全員の教訓になればいい。バルセロナは勝ち上がりにふさわしい。プレーやパスも難しかった。彼らのプレスが厳し過ぎた。後半はいいプレーができたんだけど……」
ヴェラッティは奇跡の逆転勝利を挙げたバルセロナに素直に脱帽していた。