19歳なでしこ新鋭が「底しれぬ才能」 30m級芸術弾で救世主に「スーパースター誕生」

谷川萌々子(12番)が試合終了間際に逆転ゴール【写真:早草紀子】
谷川萌々子(12番)が試合終了間際に逆転ゴール【写真:早草紀子】

途中出場だった19歳MF谷川が2得点に絡む活躍

 パリ五輪・女子サッカー日本代表(なでしこジャパン)は現地時間7月28日、グループリーグの第2戦でブラジルと対戦し2-1の逆転勝利を収めた。試合終了間際、途中出場だった19歳MF谷川萌々子の30メートル級ロング弾が決勝弾となり大きな反響を呼んでいる。

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 前節スペイン戦で負傷し離脱したDF清水梨紗、そしてこの日は初戦で先制ゴールのMF藤野あおばも登録メンバーから外れた。試合は後半11分にFWジェニフェルに先制弾を許してしまう。

 1点ビハインドを追ったまま試合は進み、ラスト10分でMF宮澤ひなたとDF守屋都弥に代えてFW千葉玲海菜とMF谷川萌々子を投入。すると後半43分、谷川がドリブルで仕掛けた際に、スライディングで対応した相手選手が手でボールに触れる。

 プレーは流れたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオンフィールドレビューが行われ、日本にPKが与えられた。DF熊谷紗希がキッカーを務め同点に追い付くと、後半アディショナルタイムに谷川がこぼれ球を右足ダイレクトでロングシュート。約30メートルの距離から、前へ出ていたGKの頭上を越す美しいロング弾を決めた。

 谷川の躍動で日本は逆転に成功。2-1の劇的勝利を収めたなか、特に決勝弾になった2点目には、SNS上でも「化け物か」「底しれぬ才能」「ワールドクラスの大器」「観衆を静まり返らせるスーパーゴール」「本当に驚いた」「スーパースター誕生」と歓喜の声が上がり、盛り上がりをみせた。苦しい状況下で掴んだ勝利。池田太監督も「本当に素晴らしい選手たち」と選手を称えており、なでしこへの反響はさらに大きくなっていた。

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