なでしこ、逆転勝ちに田中美南は涙 前半にPK失敗…チームは後半AT弾2発

PK失敗の田中美南は試合終了後に涙【写真:ロイター】
PK失敗の田中美南は試合終了後に涙【写真:ロイター】

田中は前半のPKを外すなど、チャンスでゴールを決めきれなかった

 パリ五輪の女子サッカー競技は現地時間7月28日にグループリーグの第2戦が行われ、C組のなでしこジャパン(日本女子代表)はブラジル代表と対戦し、劇的な逆転勝利を飾った。後半に入って先制を許したものの、試合終了間際に2得点して2-1の劇的逆転勝利を飾った。試合後、前半にPKを外していたFW田中美南は瞳に涙を浮かべた。

 0-0で迎えた前半アディショナルタイム、日本は前線の連携で守屋が中央に回ってきてシュートを放つと相手DFのブロックがハンドの反則に。このプレーで日本はPKを得たが、キッカーの田中はゴール右を丁寧に狙ったが、GKに読み切られてセーブされてしまった。

 後半11分にブラジル代表に先制を許した日本。18分にはDF守屋都弥が中央に上げたクロスを田中がワンタッチコントロールから反転ボレーを放ったが、これも相手GKがファインセーブで阻まれた。だが、後半43分、ペナルティーエリア内でMF谷川萌々子がドリブルで仕掛けると、相手選手の手がボールに触れ、VARでPKに。この日2本目のPKは、主将の熊谷紗季が蹴り、ゴール右に流し込んだ。

 さらに後半アディショナルタイム、日本はMF清家貴子のドリブルが相手に阻まれたこぼれ球を谷川が右足ダイレクトでロングシュート。これが前に出ていた相手GKの頭上を越えゴールに吸い込まれ、土壇場で劇的な2-1の逆転勝利を手に入れた。この勝利にPKを外すなど、チャンスを決めきれなかった田中は号泣。試合後に行われた円陣では目に涙を浮かべ、池田太監督の話に耳を傾けていた。

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