ブライトン、来日ツアーでJクラブに2連勝 東京V戦で三笘も存在感…計9発で強さ発揮

ブライトンの三笘薫【写真:徳原隆元】
ブライトンの三笘薫【写真:徳原隆元】

三笘は前半のみプレーだったが観客を沸かせる

 東京ヴェルディは7月29日、イングランド1部ブライトンと親善試合を国立競技場で行った。日本代表の森保一監督も観戦した一戦は、4-2でブライトンに軍配が上がっている。

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 この試合先発した三笘は、前半2分に左サイドのハーフウェーライン付近でボールを奪い、一気に前線まで運んだがラストパスは合わず。東京Vも前半5分に元イングランド代表MFジェームズ・ミルナーからボールを奪ったFW木村勇大がエリアの外からゴールを狙ったが、枠を越えていった。

 鹿島アントラーズ戦(24日)で5-1と大勝していたブライトンは、この試合でも前半12分と早い時間に先制する。三笘の自陣のパスカットからロングカウンターを仕掛け、CKを得たブライトンは、このCKからFWダニー・ウェルベックがボレー。これはミートしきらなかったが、ゴール前のDFヤン・ポール・ファン・ヘッケが押し込み、先制点を挙げた。

 しかし、東京Vも前半15分に自陣からのロングパスを受けたFW山見大登が4人のDFの間を通すスルーパスを通すと、これを受けた木村がニアに決めて1-1の同点に追い付いた。

 前半25分の飲水タイム後、ブライトンが押し込む場面が増える。コーナーキック(CK)からのウェルベックのヘディングをGKマテウスが防ぐなど、東京Vも最後のところで身体を張って2点目を与えなかった。しかし、前半終了間際の44分、GKからのロングフィードを受けたFWイブラヒム・オスマンがウェルベックとの連係で中央を崩し、右のFWヤンクバ・ミンテにパス。ミンテはDFとの1対1のなか、左足シュートをゴール左に突き刺し、ブライトンが2-1とリードし前半を折り返した。

 ブライトンはハーフタイムでフィールドプレーヤー10人を交代。一方、東京VはキャプテンのMF森田晃樹、鹿島からレンタル移籍で新加入のMF松村優太が右サイドに入った。後半の立ち上がり4分、ブライトンは右サイドからMFファクンド・ブオナノッテが上げたクロスをFWシモン・アディングラがワンタッチでゴールに流し込み、リードを2点に広げた。

 東京Vも後半9分、隣の明治神宮で行われているプロ野球の花火が上がるなかで反撃を見せる。山見のフリーキック(FK)からDF林尚輝がヘッドで合わせると、再び1点差に詰め寄った。同19分にも東京Vは左から崩し、山見が左足で上げたクロスに松村がボレーで合わせたが、ゴールマウスを捉えることはできなかった。

 その後、選手交代を行う東京Vが攻める回数を増やしたが、ブライトンは後半32分に中央を割っていき、ブオナノッテの仕掛けから最後はMFジェレミー・サルミエントがゴール左にシュートを決め、4-2と再びリードを2点にした。

 このまま試合は終了し、ブライトンが4-2で勝利。鹿島戦に続いて大量ゴールを挙げて日本ツアーを締めくくっている。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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