出色の「8.5」 U-23日本代表、パリ五輪マリ戦の先発11人を英記者採点…「自信に満ちていた」存在は?

日本代表のスタメン11人を評価【写真:ロイター】
日本代表のスタメン11人を評価【写真:ロイター】

英国人記者チャーチ氏が大岩ジャパンのマリ戦を採点

 大岩剛監督率いるサッカーU-23日本代表は、現地時間7月27日に行われたパリ五輪男子サッカーのグループリーグ第2戦でマリに1-0で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が先発メンバーを採点している。

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 U-23日本代表のマリ戦出場メンバー採点(10点満点)

<GK>
■小久保玲央ブライアン 8.5点
3つのファインセーブとポストの間での絶大な自信に満ちた存在感。後半には相手のPK失敗を誘発させ、大岩ジャパン勝利の重要なファクターとなった。

<DF>
■関根大輝 7.5点
いつもの攻撃的なプレーは控えなければならなかったが、それでも時折前へ出てプレーすることはできた。この試合では彼の守備面が光り、マリの攻撃をよく抑えていた。

■西尾隆矢 7点
日本のディフェンスにフィジカルの強さを加えるために招集され、大岩監督のその狙いは的中した。前半に警告を受けたが、いいパフォーマンスだった。

■高井幸大 7.5点
高さとペースを生かして、マリの攻撃に対応した。後半には2度、スピードを生かしてティエモコ・ディアッラのシュートを防いだ。

■大畑歩夢 7点
関根と同様、マリの運動量とフィジカルの前にパラグアイ戦のように何度も前に出ることはできなかったが、守備では力強いパフォーマンスで、相手をよく抑え込んだ。

<MF>
■山本理仁 7.5点
前に出続け、攻撃に貢献しようとする彼の決意を象徴するゴールを決めた。試合を通じて自分のエネルギーと運動量を効果的に使い、最終的にそれが決勝点として実を結んだ。

■藤田譲瑠チマ 7点
後半に頭部を強打したが、ピッチ中央でのコントロールを失わなかった。いつも通り、日本の中盤で冷静に影響力を発揮していた。

■荒木遼太郎 6点
大岩監督が変更した先発の3人のうちの1人。日本は終盤の山本の決勝点が決まるまで枠内シュートを打てていなかったが、そのなかで荒木もアタッキングサードで苦しんでいた。

<FW>
■山田楓喜 6点
サイドからの突破でチームメイトに選択肢を提供したものの、マリの徹底したディフェンスを突破することはできなかった。

■斉藤光毅 6点
パラグアイ戦では輝きを放ったが、マリのディフェンスを攻略するのに苦労していた。大岩監督がベンチからチームをリフレッシュさせるために、後半12分に藤尾翔太と交代させたことに驚きはなかった。

■細谷真大 7
ボルドーでの最初の75分間はチャンスを生み出せなかったが、終盤に決定的な仕事をやってのけた。三戸舜介の決定機を作り出し、山本の決勝点において重要な役割を果たした。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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