ソン・フンミン「日本人選手の能力の高さに驚かされる」 異国の地で示した敬意と感謝

神戸戦でゴールを決めたソン・フンミン(写真中央)【写真:ロイター】
神戸戦でゴールを決めたソン・フンミン(写真中央)【写真:ロイター】

トッテナムは神戸に3-2で勝利

 イングランド1部トッテナムは7月27日、「明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024」でヴィッセル神戸と対戦し、3-2の打ち合いを制した。エースで主将を務める韓国代表FWソン・フンミンは貴重な勝ち越しゴールを決めて勝利に貢献。試合後のミックスゾーン(取材エリア)では人柄の良さを感じさせる場面が多々あった。

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 神戸戦に先発出場したソン・フンミンは幾度となく左サイドを突破してチャンスを演出すると、1-1で迎えた後半3分、右サイドを突破したFWブレナン・ジョンソンが放り込んだグラウンダーのクロスにダイレクトで合わせ、ゴール右に流し込んだ。試合は3-2で終了し、トッテナムが神戸との打ち合いを制した。

 試合後、ソン・フンミンは出場した選手だけでなく、ベンチメンバーやスタッフに対しても、1人1人目を合わせながら握手を交わす丁寧な姿勢を見せると、取材対応の際は「全力で向かってきてくれた神戸に感謝したい。シーズン中に親善試合であれだけ全力投球するのが難しいことであるのは分かっている」と、神戸側の立場に理解を示したうえで感謝の言葉を口にした。囲み取材中、ミックスゾーンを通過する複数人の若手選手からちょっかいを出され、キャプテンとして愛されている様子も垣間見られた。

「すべての日本人選手に敬意を抱いている。対戦した日本人選手もたくさんいるが、能力の高さに驚かされる」と称賛し、ユニフォーム交換したFW武藤嘉紀については「武藤選手とも過去に少し話したことがあったが、再会できて嬉しかった。思い出が蘇ってきたようだった」と笑顔で述べた。

 その後、武藤がミックスゾーンに我が子を連れてくると、ソン・フンミンは自ら抱き上げて写真撮影に応じる対応を見せていた。人格者として知られるソン・フンミンだが、日本で行われたツアーで、改めてその人柄の良さを感じさせた。

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