元ブラジル代表FWフッキ、アトレチコ・ミネイロで驚異的な得点力を発揮

　かつてJリーグでもプレーした元ブラジル代表FWフッキは7月25日に38歳の誕生日を迎えた。筋骨隆々の肉体を維持し、現在もブラジル1部アトレチコ・ミネイロの中心選手としてゴールを量産している。現地メディア「ge.globo」は「アトレチコのアイドル」として特集。「2021年の加入以来、誰よりも得点を決めている」とその圧巻のパフォーマンスを称賛している。

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　アメリカのコミック「超人ハルク」に由来するハルク（Hulk）の愛称で知られるストライカーは18歳で来日し、川崎フロンターレ、コンサドーレ札幌、東京ヴェルディでプレーした。2008年にポルトガルの名門ポルト移籍後でブレイクを遂げ、ブラジル代表デビュー。その後、ロシアのゼニト・サンクトペテルブルク、中国の上海上港（現・上海海港）を渡り歩いて活躍した。

　2021年1月に母国ブラジルのアトレチコ・ミネイロに加入。1年目から50年ぶりのリーグ制覇に貢献し、得点王とMVPを獲得するなど第2の春を謳歌している。

　そんなフッキは2021年のアトレチコ・ミネイロ加入以来、およそ3年でブラジル1部リーグにおいて通算51得点を決めており、記事によれば同期間に「ブラジレイロ（リーグ戦）でこれより多くのゴールを決めた選手はいない」という。7月22日に行われた直近のバスコ・ダ・ガマ戦（2-0）でも2得点を決めてチームを勝利に導いた。38歳のフッキは今、ブラジル国内で今最も決定力のある選手として活躍している。

　また、このリーグ通算51得点という数字はクラブ歴代得点ランキングで4位だという。3位のギレルメの記録が55得点ということで、今季中に「歴代トップ3」入りも射程圏内となっている。なお、歴代2位はマルケスの64得点、歴代1位はレイナウドの持つ89得点となっている。

　カップ戦なども含めた公式戦全体ではアトレチコ・ミネイロで通算203試合108得点38アシスト。驚異的なペースでゴールに絡む衰え知らずの超人は、その記録をどこまで伸ばしていくのだろうか。