パラグアイは「これで南米王者?」 詰まるアジアとの実力差…代表OBが指摘「軽かった」【見解】
【専門家の目|栗原勇蔵】11対11の時でも「パラグアイは守備に隙があった」
大岩剛監督率いるU-23日本代表は、現地時間7月24日に行われたパリ五輪のグループリーグ初戦パラグアイ戦で5-0と快勝した。パラグアイが危険タックルによる一発退場で数的優位に立ったこともあったが、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「守備が軽くて整備されていなかった」と南米王者の印象を語った。
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日本は前半19分にMF三戸舜介のゴールで幸先良く先制。しかし、直後の前半22分、FW平河悠がパスを出したあとの右足をパラグアイMFウィデル・ビエラに足の裏で踏みつけられ、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオンフィールドレビューが実施されると、ビエラにはレッドカードが提示されて日本は数的優勢に立った。
前半34分に平河が負傷交代となったが、三戸がこの日2ゴール、途中出場のFW藤尾翔太も2ゴールを決めるなど、5-0で白星スタートを切った。
アルゼンチン、ブラジルという強豪国揃いの南米予選を首位で通過したパラグアイだったが、ビエラ一発退場のアクシデントもあり、データ分析会社「オプタ」によればシュート数10本対16本(枠内3本対6本)、ゴール期待値0.38対1.87、ボール支配率36%対64%と数字上も劣勢だった。
日本代表OB栗原氏は、「たしかに相手が退場したことは大きくて、5-0という結果にはなりましたけど、その前に得点も取っていた。日本にスピード感があった」と大岩ジャパンの戦いぶりを評価。一方で、「0-0の時ですら、パラグアイには守備に隙があった」と指摘している。
「パラグアイが南米らしからぬ、守備が軽くて整備されていなかった。正直、『これで南米王者なんだ』『なぜブラジルは負けたんだ』と思いました。アルゼンチン対モロッコ(1-2)を見ても、一般的なネームバリューと実際の実力にギャップがある。アジアが力を上げていて、実力差が詰まっている印象を受けました」
27日に対戦するマリは今年3月の親善試合で1-3と敗れているだけに、大岩ジャパンとしては油断できない戦いが続きそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)