5発大勝も反省「少しネガティブな選択をする時間も」 大岩監督は「修正」呼びかけ「特殊だった」

大岩剛監督がパラグアイ戦を振り返った【写真:ロイター】
大岩剛監督がパラグアイ戦を振り返った【写真:ロイター】

パリ五輪初戦はパラグアイに5-0で大勝

 パリ五輪の男子サッカー競技は現地時間7月24日にグループリーグの初戦が行われ、D組の日本代表はパラグアイ代表と対戦し、5-0で勝利して白星発進となった。大勝した日本だが、大岩剛監督は前半22分という早い時間帯で相手が10人になったものの、警戒心を緩めなかった。

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 初戦で大量5ゴールを挙げて、失点もゼロ。これ以上のストーリーは、なかなか描けない好スタートとなったが、大岩監督は大差での勝利も「退場者が出るのが早い時間帯だったので、この試合が特殊だったと認識したうえで、しっかりと次に向けて準備をしたいなと思います」と、気を引き締めた。

 前半終了間際など、パラグアイがプレスをかけられない状況では、日本のGK小久保玲央ブライアンがボールを持ち、スタンドからブーイングも起こるような場面もあった。数的優位を得た結果、日本はボール支配率58%と上回ることになったが、大岩監督は、「1人少なかったのでボールを握れた」と言い、「少しネガティブなプレー選択をする時間もあった。一回修正しなきゃいけないし、もっと質の高い試合をすることができたのかなと思っています」と、プレーの質に納得できていない様子だった。

 1人多い状況だったが、後半の立ち上がりにはパラグアイにゴールを脅かされる場面もあった。落ち着いた試合運びができたと指摘された指揮官は、「そういう時間帯もあったが、その時間をもっともっと増やさなきゃいけない」と引き締め、「ハーフタイムもしっかり修正したけど、もっともっとやらなきゃいけない。新たに11対11のシチュエーションを描いてマリ戦に向かいたい。10人だったことをしっかり認識したうえで評価したいと思います」と、この初戦がイレギュラーな試合展開だったと繰り返した。

 初戦に大勝したことで、一気に期待値も高まることが予想されるが、大岩監督は「本当に次のことしか頭にない。中2日であることを再認識してもらって、しっかり向かっていく。それだけ」と、3月の親善試合で1-3と敗れたマリとの試合に注力することを誓った。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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