長谷部誠は「監督に最も適任」 指導者としてのポテンシャルを海外評価「初期の兆候は有望」

フランクフルトU-21のコーチに就任した長谷部誠【写真:Getty Images】
フランクフルトU-21のコーチに就任した長谷部誠【写真:Getty Images】

新シーズンから古巣フランクフルトのU-21チームのコーチに就任

 元日本代表キャプテンの長谷部誠氏は昨季限りで現役を引退して指導者に転身し、ドイツ1部フランクフルトでU-21チームのコーチに就任した。海外メディアでは、日本人として最初にヨーロッパのトップクラブで指揮を執る存在として期待を懸けられている。

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 長谷部は2008年にヴォルフスブルクに加入し、フランクフルトで引退するまで16年にわたってドイツでキャリアを積んだ。ヴォルフスブルクではブンデスリーガ、10シーズン在籍したフランクフルトではDFBポカールとUEFAヨーロッパリーグ(EL)を制した経験を持つ。

 米スポーツ専門局「ESPN」はアジア全体のサッカーレベルが上昇し、欧州でプレーするアジア人選手は多く存在している一方で、いまだにアジア人が欧州のトップクラブを率いた例がないことを指摘。そのうえで、フランクフルトでレジェンドとして認められ、引退してすぐにクラブのアカデミーで指導者のポストを与えられた長谷部に歴史を塗り替えるチャンスがあるだろうと伝えている。

「尊敬され、ロールモデルとなっていた選手として彼が築き上げた信用によって、彼は直接ヨーロッパで指導者としての道を進み始め、加速している。その後のステップとしてJ1リーグで経験を積むことはあるかもしれないが、そのまま日本に帰国してしまう必要はない」

 現役時代からすでに“ピッチ上の監督”として活躍した長谷部はチームメイトに的確な指示やアドバイスを送っている姿も印象的なことから、記事では「最終的に彼の成功を決定づけるのは彼の監督としての才能だが、その初期の兆候は有望だ」と指揮官としてのポテンシャルには太鼓判が押されている。

 長谷部は今年5月の引退会見で、「将来的には、高いレベルでやれる監督になりたい」とすでに公言している。

「そのためには、アジアサッカーの成長と認知を妨げてきたこれまでのトレンドに逆らい、この例外的な状況を逆転させなければならない。彼はおそらくその最も適任であり、最も準備の整った候補だと言えるかもしれない」

 キャプテンとして日本代表を支え続けてきた男は、ヨーロッパで活躍する日本人監督として新たな道を切り開くことになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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