元日本代表DFも困惑「分かんないねこれ」 町田GKが飛び出し接触…ノーファウル判定が波紋

町田の谷晃生【写真:徳原隆元】
町田の谷晃生【写真:徳原隆元】

解説の松木安太郎氏も「頭打っているからね」

 FC町田ゼルビアは7月20日、J1リーグ第24節の横浜F・マリノス戦で今季5敗目を喫した。1-2のスコア以上に前半苦しんだなか、後半開始直後の接触プレーが大きな波紋を呼び、解説陣も「分かんないねこれ…」と驚きを示している。

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 前半にハンドから与えたPKの失点、横浜FMの左サイドの崩しに反応しきれなかった町田“らしくない”守備の綻びで0-2とリードされた。流れを変えるため、後半から町田はDF杉岡大暉、MFバスケス・バイロンを投入。攻守の活性化を図ったなか、再びピンチが訪れた。

 後半3分、横浜FMのGK飯倉大樹が町田側のクロスをがっちりキャッチ。前線を見て一気にパントキックでカウンターを発動する。横浜FMのFWヤン・マテウスと町田FWナ・サンホが競り合ったなかで、日本代表GK谷晃生もエリア外へ出てカバーを試みた。

 バウンドしたボールに対し谷が飛び出しクリア。ノーファウルの判定でこぼれ球は町田ボールとなる。だが接触したヤン・マテウスがその場に倒れており、プレーが一時中断。この接触シーンに横浜FM選手やスタッフが猛抗議する。谷は横浜FMベンチ側へファウルじゃないとアピールしていた。

 結局ノーファウルの判定は変わらず、町田のドロップボールで再開。ヤン・マテウスも大事なくプレーに戻っている。一歩間違えば顔面に膝が直撃してもおかしくない場面ではあったため、SNS上でも「あれは危ない」「ファウルじゃないのが不思議」と厳しい指摘も起こった。一方で「先に谷が触ってる」「これ微妙」といった別の意見も寄せられている。

 この試合を中継したスポーツチャンネル「DAZN」の解説陣もこのプレーに反応。元日本代表DF松木安太郎氏は「頭打っているからね。分かんないねこれ…」と心配の声を上げ、元Jリーガーの林陵平氏は「レフェリーはボールにアタックしたという判断ですよね」と冷静に分析している。

 間一髪のプレーで一時騒然となったワンシーン。その後ゲームはさらに白熱し、会場のボルテージも上がっていく。横浜FMの大きなチャンスだっただけに、試合のターニングポイントとなった事象だった。

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