伊藤洋輝のメインポジションは左SB? バイエルンの台所事情を現地分析「競争はあるが」

バイエルンの伊藤洋輝【写真:ロイター】
バイエルンの伊藤洋輝【写真:ロイター】

伊藤はセンターバックと左サイドバックの両方に適応可能

 ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンは、今シーズンから元ベルギー代表DFヴァンサン・コンパニ氏がチームの指揮を執る。ブンデスリーガのタイトル奪還が命題になるチームで、新加入の日本代表DF伊藤洋輝に期待が懸かるが、バイエルン専門メディア「Barvarian Football Works」は、伊藤が左サイドバックで起用されると見通しを伝えている。

 バイエルンは多くの選手たちがEURO(欧州選手権)やコパ・アメリカ(南米選手権)といった大陸大会に出場していたため、選手が揃っていない。だが、今夏の移籍市場で最初の加入選手としてシュツットガルトからバイエルンへ移籍した伊藤は、すでにチームに合流して新シーズンに向けた準備を進めている。

 伊藤はセンターバックと左サイドバックの両方でプレーできるが、現在は左サイドバックがメインのポジションになるようだ。

 記事では、「バイエルンは伊藤のパス能力を高く評価しており、コンパニのポゼッションを重視するスタイルに合うと見ている。彼は同じくセンターバックと左サイドバックをこなすハイブリッドなマンチェスター・シティのDFネイサン・アケに似ていると言われる。オランダ代表DFも、バイエルンが獲得に動いていると報じられた1人だ」と、伝えている。

 バイエルンの左サイドバックには、カナダ代表DFアルフォンソ・デイビスがいるが、彼の去就によっては一気にドイツ最大の名門でレギュラーになる可能性もあるようだ。

「カナダ代表DFが今夏バイエルンを離れないと仮定すると、彼はアルフォンソ・デイビスとの競争はもちろんある。だが、レアル・マドリードが彼との契約を望んでいることは秘密ではない。しかし、彼らは3000万ユーロ(約51億円)から4000万ユーロ(約69億円)を払うつもりはなく、フリーで移籍できる来夏を待とうとしている。デイビスのバイエルンとの契約は、2025年6月で満了する。もしデイビスが今夏の移籍市場が閉まる前に移籍するのであれば、伊藤は左サイドバックの先発に押し上げられるだろう」

 ガンバ大阪のFW宇佐美貴史以来、2人目のバイエルン所属の日本人選手となった伊藤だが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を6度制した名門で、どれだけの出場機会を得ることができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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