柴崎が復帰 インフルエンザで出遅れも「長い戦いを見据えていきたい」

定位置争いは激化

 日本でインフルエンザの治療をしていた日本代表MF柴崎岳(鹿島)は6日、オーストラリアのシスノックで合宿中のチームに合流した。この日、取材に応じた柴崎は代表定着に向け、絶大な自信を示した。
 大晦日に睡眠中に発熱したという司令塔は、チームと離れて治療と回復を進めてきた。FW豊田陽平(鳥栖)もオーストラリア到着初日でインフルエンザの疑いで別メニュー調整になるなど、集団感染の引き金となる可能性もあったが、ハビエル・アギーレ監督は柴崎招集にこだわりを見せた。
 「監督の信頼を感じるか」と質問された柴崎は「僕はあまりそうは思わない。合流してからでも、取り戻せると思っていた。これで外されたら何でとなるぐらいだった。しっかりとチームに合流できた」と自信をみなぎらせた。
 アギーレジャパンでは、これまで4-3-3システムの中盤で出場機会を手にしてきたが、MF長谷部誠(フランクフルト)、MF遠藤保仁(G大阪)というベテラン勢がここにきて自力の違いを見せつけている。香川真司(ドルトムント)もアギーレ監督からインサイドハーフで固定起用され、MF清武弘嗣(ハノーファー)も今体制になって初めて招集された。実力者勢揃いの中盤で、フレッシュな空気を送り込んできた柴崎だが、今回の出遅れでアジア杯での出場機会が一気に減少する可能性もある。
「練習はこなしていない。試合もこなしていない。やれる範囲の中でしっかりと整えていきたい。初戦だけが試合ではない。無理に上げる必要はない。長い戦いを見据えて、しっかりとコンディションを整えていけばいい」
 冷静な若者は、この苦境にも強い自信を浮かべていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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