負けて分かる今季のG大阪が強い訳 敗戦後のロッカールームに響いた主将の言葉

試合後のロッカールームに宇佐美貴史の声が響いた【写真:徳原隆元】
試合後のロッカールームに宇佐美貴史の声が響いた【写真:徳原隆元】

ホームで湘南に0-1で敗れた

 2位のガンバ大阪は7月20日、J1リーグ第24節で湘南ベルマーレと対戦し、0-1で敗れた。序盤から相手にペースを握られ、苦しい展開。3試合ぶりの手痛い黒星となったが、試合後、選手は前を向き、上昇を誓った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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「これでバラバラになるチームじゃない」

 0-1で終えた試合後のロッカールーム。主将のFW宇佐美貴史の声が響いた。キャプテンの言葉に全員が顔を上げて、闘志をたぎらせた目つきになった。

 G大阪にとってはなかなかうまくいかない一戦だった。システムを「4-3-3」にして、相手に合わせたもののなかなかハマらず、ボールを持たれてしまう。前半はシュート0本。後半からベースに戻し、チャンスも増えたが後半38分に痛恨の先制点を献上。終盤の猛攻も叶わず、0-1で完敗した。

 首位のFC町田ゼルビアに敗れてから2連勝、2位で迎えた湘南戦だったが、相手を上回ることができなかった。ここで勝って差を縮めたかった。何より敗戦は悔しい。それでも、試合後のロッカールームで宇佐美が発した言葉、それを聞いた選手の反応が、今G大阪が2位にいる理由なのだろう。ベテランの元日本代表MF倉田秋は「今年のチームはブレないから。1敗で終われるようにやっていくだけ」と敗戦を受け入れたうえで、ここからの“反撃”を誓った。

 負けたからこそ分かることもある。自分たちがここから上へ行けることを理解している。2位はキープした。中断明け、8月7日のFC東京戦ではさらに一皮むけたG大阪が見られるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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