冨安健洋ら「4/6」が“際立っている” 獲得戦略を英評価…アーセナル転機の2021年夏
アルテタ監督就任後、直近2シーズンは2年連続でプレミア2位フィニッシュ
アーセナルはプレミアリーグで2年連続2位と王者マンチェスター・シティの牙城を崩せずにいるが、近年は大型補強で成功を収め、右肩上がりの着実な成長を見せている。英メディア「The Athletic」は一時の低迷期から浮上するきっかけとなるターニングポイントとして、日本代表DF冨安健洋らが加入した2021年夏の補強を「際立っている」と高く評価した。
アーセナルと言えば、アーセン・ベンゲル元監督の下で2003-04シーズンに無敗優勝を成し遂げるなど2000年代前半に充実の時を過ごすも、その無敗優勝を最後にリーグ優勝からは遠ざかっている。一時はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を逃す時期も続き、2019-20シーズン、20-21シーズンには2年連続で8位と低迷した。
しかし、2019年に就任したミケル・アルテタ監督の下でチームは浮上を続けている。21-22シーズンは前年から順位を3つ上げて5位になると、22-23シーズン、23-24シーズンは連続で2位フィニッシュ。王者シティと優勝争いを演じた。20年の空白期間を経て、リーグタイトル奪還の期待は年々高まっている。
そうしたなかで、「The Athletic」はプレミアリーグクラブの歴代最高の移籍市場を特集。アーセナル番記者のアルト・デ・ロシェ氏は現キャプテンのノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールを筆頭に、日本代表DF冨安、イングランド代表DFベン・ホワイト、イングランド代表GKアーロン・ラムズデール、ベルギー代表MFアルベール・サンビ・ロコンガ、DFヌーノ・タバレスの6選手を一挙に獲得し、再び優勝争いに絡むきっかけを掴んだ2021年夏の成功を挙げていた。
「過去3年のクラブの軌跡を考えると、2021年の夏は際立っている。加入した6人すべてが23歳以下で、アーセナルの獲得戦略がこれほど明確になったのは久しぶりだった。この考えは、これらの選手たちが若いスカッドに上手く同化し、グループとして進化させることを目指していた」
この年に加入した6人のうち特にウーデゴール、冨安、ラムズデール、ホワイトは主力として活躍してきたこともあり、「そのうちの4人は成功と言えるもので、その後の2回の夏の移籍市場における戦略を計画するのに役立ち、数年ぶりのプレミアリーグ優勝争いを可能にした」と高く評価されていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)