J1低迷クラブで光る「逸材FW」 40m弾から約半年…怪我乗り越え「来年は強豪?」
J1最下位の札幌で奮闘する大森真吾に注目
北海道コンサドーレ札幌は依然J1最下位の苦しい状況が続いている。それでも7月13日のリーグ第23節では、昨季王者のヴィッセル神戸と対戦し1-1と引き分け光明も見せた。2001年生まれの23歳FWが、神戸選手と渡り合うポストプレーで存在感を披露し話題を呼んでいる。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
札幌はJ1リーグ第22節まで8連敗と歴史的な屈辱を味わった。浮上のきっかけを掴むべく挑んだ第23節の神戸戦では、ポゼッションを生かしたサッカーでリーグ6戦ぶりの先制弾をゲットする。後半3分に神戸FW大迫勇也にさすがの決定力を見せつけられたが、1-1ドローでリーグ9試合ぶりの勝ち点を手にした。
最前線には元日本代表FW鈴木武蔵が先発し、その下でFW青木亮太、大森真吾が支える形。先制ゴールの青木も見事な活躍を見せたが、昨季より怪我に悩まされてきた23歳の大森も存在感を示した。
大森は東福岡高校から順天堂大学に進学。2023年シーズンより大卒で札幌に加入。しかし2023年4月に右脛骨疲労骨折で手術、24年2月には左膝内側側副靱帯の負傷を負うなど怪我に悩まされる。
細かな怪我も抱え出場機会の限られていた大森だったが、神戸戦では先発に抜擢。何度もポストプレーで味方へつなぐ献身的な姿を披露する。Jリーグ公式YouTubeチャンネルでもこの試合の大森を「【必見のポストプレー】大卒2年目・注目FW 大森真吾(北海道コンサドーレ札幌)」とピックアップ。181センチの体格で相手と上手く対峙しているシーンを紹介した。
札幌のポジティブな一面を担った大森に対し、ファンも「スタメン取ってほしい」「逸材です」「鈴木武蔵より全然いい」「来年は強豪チームかな?」といった声が寄せられる。ただ「本当に怪我だけ…」と、負傷の重なった1年半を振り返るコメントもあった。
大森が一躍有名となった一撃は約半年前、昨季のJ1リーグ第33節FC東京戦(3-1)で決めたプロ初ゴールだろう。相手GKが前へ出ていたのを見逃さず40メートル越えの鮮やかなロングシュートを放った。当時「こりゃまたすごい人出てきた」「お見事」「数年後には海外行ける素材かも」とファンの間で話題に。幾多の怪我を乗り越えた若き大卒2年目Jリーガーが、札幌浮上のキーマンとなるかもしれない。