昨季ホーム開幕戦とは対照的なドロー “新生フロンターレ”が直面する攻撃サッカーからの変化
ホーム開幕戦で鳥栖と1-1ドロー 昨季は湘南と4-4の乱打戦だったが…
川崎フロンターレは5日、等々力陸上競技場でのJ1第2節でサガン鳥栖と対戦し1-1と引き分けた。前半7分にFW小林悠が幸先良く先制点を奪うも、同34分に失点。その後は勝ち越し点を狙うもゴールを割れず、ホーム開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。
昨季限りで風間八宏監督(現名古屋グランパス監督)が退任し、コーチの鬼木達氏が指揮官に昇格。開幕戦では大宮アルディージャ相手に敵地で2-0と勝利を収めたが、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は2試合ともに1-1のドローで終えており、新体制は公式戦4試合で1勝3分という成績になっている。
川崎は昨季のホーム開幕戦もドロー発進だった。しかし、湘南ベルマーレを相手にスコアは4-4と、同じ勝ち点1でも今季とは対照的な試合内容となっている。
昨季と今季のホーム開幕戦でピッチに立ったDF奈良竜樹は、「去年のホーム開幕は特別奇妙な試合になったが、去年は点を取るためのサッカーであって、点を取る攻撃陣から逆算したチーム作りだった。もちろん、そのぶん失点のリスクも多かったということ」と振り返った。そして「去年のような打ち合いは、今年ないと思う」と見解を述べ、昨季からのチームの変化について語った。
「正直、今のチーム状況で言えば、固い試合をやって勝利をもぎ取ることが先決。今はなかなか攻撃が噛み合っていないという現実があるから、より一層失点を防ぐことに重点を置く必要がある。今は4試合やって、複数得点は1回だけ。後ろは(失点)ゼロを目指さないと勝ち点を取るのは難しくなる。新しいチームの形成段階ではあるけど、シーズンは始まっている。そのなかでいかに勝ち点を積み上げていくかで言うと、失点をできるだけ減らすという方針になる」