イングランド「58年間の傷心」は終わらず 2大会連続EURO準優勝…「ニアミス」過去に英言及

イングランドは決勝でスペインに1-2で敗戦【写真:ロイター】
イングランドは決勝でスペインに1-2で敗戦【写真:ロイター】

イングランドは決勝でスペインに1-2で敗戦

 欧州選手権(EURO)は現地時間7月14日に決勝戦が行われ、スペイン代表が2-1でイングランド代表に競り勝った。英公共放送「BBC」は、イングランドによる「58年間の傷心」は終わらなかったと報じた。

 後半2分にスペインが右サイドから前進するとFWラミン・ヤマルが逆サイドに展開。侵入してきたFWニコ・ウィリアムズがGKと1対1になり、左足シュートを決めて先制点を奪った。一方のイングランドは後半28分、逆襲から右サイドをMFブカヨ・サカが一気に前進すると中央へのパスをベリンガムが後方に落とし、走り込んだMFコール・パーマーがミドルを蹴り込んで追い付いた。

 スペインは後半41分、左サイドのDFマルク・ククレジャから流し込まれたボールに、FWミケル・オヤルサバルが飛び込んで決勝ゴール。スペインが2-1でイングランドに競り勝った。これによりスペインは単独最多4回目の優勝を達成。一方のイングランドは前回大会に続く決勝での敗戦で準優勝に終わり、初優勝の夢が破れた。

 レポートでは「1966年、イングランドが自国開催のワールドカップ(W杯)を制した時、ジェフ・ハーストがハットトリックを達成した決勝戦で西ドイツを4-2で破った時、多くのファンはそれが少なくとも60年間で唯一の成功にとどまるとは想像していなかったかもしれない。それ以来、男子のW杯とEUROは合わせて29回開催され、2021年まで一度も決勝に進出できなかった」とした。

 そして、「1986年W杯ではアルゼンチンのディエゴ・マラドーナによる神の手、90年W杯と96年EUROではドイツにPK負けとタイトルへニアミスしたものの届かなかった。2021年のEUROは(イタリアとの)決勝に進出し、すべてが変わるかもしれないと感じられた。しかし先制したがPK戦で敗れた。決勝戦を55年間待ち続けたイングランドが、3年後に再び戦ったのはガレス・サウスゲート監督とチームの大きな成果だ」と評価した。

 EURO初優勝の夢が破れたイングランドだが、現在のプレミアリーグの隆盛とスターぞろいのメンバーを見ればW杯の2回目優勝も含め主要タイトル獲得は遠くない将来に訪れそうにも感じられるが、近づいたからこそ届かなかった喪失感も大きなものになっているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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