町田にまたも…本拠地で完封負け「我々はまだ甘かった」 同じ昇格組に見せつけられた“差”

城福浩監督が町田戦を振り返った【写真:徳原隆元】
城福浩監督が町田戦を振り返った【写真:徳原隆元】

東京V、町田にリベンジ狙うも0-1敗戦

 東京ヴェルディは7月14日のJ1第23節で首位のFC町田ゼルビアと本拠地味の素スタジアムで対戦し、前半にオウンゴールで献上した1失点を跳ね返すことができずに0-1で惜敗。拮抗したゲーム内容だったものの、チームを率いる城福浩監督は「勝ち点0はなかなか厳しい結果。我々はまだまだ甘かった」と試合を振り返った。

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 試合は前半立ち上がりの6分に均衡が破れた。町田のDF鈴木準弥が右サイドから中央へクロスを送ると、そこへパリ五輪代表のFW藤尾翔太が飛び込んだ。競り合った東京VのDF谷口栄斗は足を伸ばしたボールに触れたが、クリアが不運にも自陣ゴールへ飛び込み、オウンゴールという形で試合が動いた。

 失点後も東京Vは大崩れすることはなく、町田を相手に何度もチャンスを創出したが、ゴールネットを揺らす瞬間はなかなか訪れない。後半44分にはFW山見大登が右クロスから決定的なシュートを放ったが、これは町田の守護神GK谷晃生のビッグセーブに防がれた。ホームチームは最後までスコアを動かすことはできなかった。

 城福監督は会見で「東京ヴェルディの関係者、サポーター、みんなに本当に悔しい思いをさせた。勝ち点0というのは、自分たちがやれた感があるなかで、勝ち点0というのはなかなか厳しい結果」と“東京クラシック”での敗北を振り返り、さらに「やるべきことをやったとはいえ『あとは決定力だ』『クオリティーがある選手がいれば』と言うのは簡単ですが、それを言ってしまったら私の存在価値がない。最後に決めきる力、身体が潰れてでもゴール前に入っていく。それも含めての質だと思う。そこも含めて、自分の指導の至らなさだと思います」と言葉を吐き出した。

 紙一重の結果のなかで、試合を分けたものは何だったのだろうか。シュート数やパス本数で上回っていたのは東京Vだった。しかし、城福監督は得点を奪いにいく姿勢の部分で、首位を走る町田との間にあった差を痛感していた。

「(失点シーンで)ボールホルダーに対してあのくらい甘いと良いボールが来るのは分かっていました。ただ、中でマークがついていなかったかというと、ついたなかでのミステイクだったのは、おそらく藤尾選手が身体を投げ出してボールに向かってきたので、対応が難しくなった。そういう意味では、我々はあそこまで身体を投げ出してゴールに迫った選手がいたのかと。その手前までのチャンスは作ってボールを供給できていたのに。あの1失点というよりは、我々は3倍近くシュート(シュート総数16対9、枠内シュート数5対2)を打ってゴールを割れなかった。ハードワークも含めてクオリティーだと思うので、我々はまだまだ甘かった」

 5月の対戦で0-5の大敗を喫していた相手に、リベンジを期した一戦だったが“シーズンダブル”を食らう結果に。指揮官は「危機感を持って来週を迎えたい」と残し、厳しい表情のまま会見場をあとにした。

(石川 遼 / Ryo Ishikawa)



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