浦和の新戦力デビューも…降格圏の京都攻略ならず 決定機生かせず今季初スコアレスドロー

浦和は今季初のスコアレスドロー決着に(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
浦和は今季初のスコアレスドロー決着に(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

京都と浦和の一戦は0-0で引き分け

 浦和レッズは7月14日のJ1第23節で京都サンガF.C.とアウェーで対戦し、0-0で引き分け。今季初のスコアレスドローとなった。

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 浦和は昨季まで京都でプレーしたDF井上黎生人が、今季の移籍加入後の公式戦初スタメンのピッチに立った。また、DF石原広教が出場停止の右サイドバックにはMF関根貴大を起用。そして、ベンチには負傷明けのMF小泉佳穂、FW松尾佑介に加え、今夏のウインドーで加わったMF本間至恩とFW二田理央の若手アタッカーも名を連ねた。

 試合開始から浦和がボールを持つ時間が長くなったなかで前半15分、MFサミュエル・グスタフソンがベンチに駆け寄りペア・マティアス・ヘグモ監督に左の側頭部を指して何かを伝える姿があった。そして5分ほど経ったあとにグスタフソンは同様のジェスチャーをしながら先立圭吾レフェリーに何かを伝えピッチに座り込んでしまった。序盤に空中戦で相手選手と接触していたことの影響なのか定かではないが、担架に座って運び出されたグスタフソンは前半25分でMF武田英寿との交代になった。

 それでも浦和は右サイドに入った武田が絡む攻撃や、FW渡邊凌磨と攻撃参加するDF大畑歩夢の左サイドから何回かチャンスを作ったものの、最後のところで京都の守備陣を外しきれなかった。逆に前半40分を過ぎると立て続けに京都がゴール前のチャンスを作り、FW原大智のシュートをゴールライン上で井上が決死のブロックで弾き出すシーンも生まれ、0-0でハーフタイムを迎えた。

 後半に入ると浦和が8分に右サイドの崩しからMF伊藤敦樹がペナルティーエリア内でシュートを放つもGKク・ソンユンがファインセーブ。一方の京都も後半19分にペナルティーエリア内に入り込んだ途中出場のMF佐藤響がゴール前でシュートを放つもGK西川周作が弾き出した。両守護神が1つずつ決定機を防ぐ形になった。また、この間に浦和は負傷明けの松尾と、オーストリア2部ザンクト・ペルテンから加入の二田がピッチに送り込まれた。

 両チームとも次第に消耗戦の様相を呈するなかで、浦和のボール保持率が高いものの試合展開自体は膠着。選手交代により目まぐるしく配置も変わっていく中で決後半44分、浦和が自陣でボールの動かし方で混乱したところでボールロスト。ゴール前で途中出場のFWラファエル・エリアスが押し込むビッグチャンスを得たが、浦和はセンターバックに下がってた伊藤がゴールライン上で守り事なきを得た。

 結局このまま両チームに決勝点は生まれずに0-0で引き分けた。サンガスタジアムには過去最多となる1万8730人が来場したなか、浦和は上位を狙ううえで、京都は降格圏からの脱出を狙う中のホームゲームで痛い引き分けになった。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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