森保監督、能登半島地震の復興支援へ…初めて被災地入り「早く来たかった」 宮本会長らと現地で交流
珠洲市で行われた交流イベントにサプライズゲストで登場
JFA(日本サッカー協会)は7月14日、石川県珠洲市で能登半島地震復興応援の一環として交流イベントの「JFA・キリン ビッグスマイルフィールド」を開催した。宮本恒靖会長と元日本代表FW巻誠一郎氏が出席するなか、サプライズゲストで森保一監督が登場。走らないサッカー「ウォーキングフットボール」で被災者と直接交流した。
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このプロジェクトは5月に能登町、6月に輪島市で2回行われ、今回の珠洲市が第4回目。森保監督は3月に輪島市、珠洲市、能登町とオンラインで交流したものの、被災地入りは初めて。1月1日に行われた国際親善試合タイ戦直後に能登半島地震が発生。「早く来たかった」と、現地に足を運び、現実を目にしたことで感じることもあった。
道中の家屋は倒壊し、いまだ道路もひび割れていた。小中学校のグラウンドには仮設住宅が建設され、ウォーキングフットボールはテニスコートで行われた。
「実際ここ被災地で不自由ながらいろいろなストレスを抱えながらも、本当に頑張っている皆さんと触れ合えたことがすごく嬉しい。我々が直接できることは少ないと思いますけど、いつも皆さんの事を思って励ましたいという気持ちがあるということ。寄り添う気持ちを持っていること。実際の現場の大変さを自分で感じたいと思っていた」
3月にオンライン交流会をした際、小学6年生だった子に「サッカーをやっているうえで一番楽しかった」と言われたという。「オンラインでそんなことを言ってもらって……。早く行かないと、と。サッカーは本当に子どもたちの夢、希望になる。励ましにつながるんだと言うことを知ることが出来た」。8か月の赤ちゃんから80代まで参加したこの日のプロジェクトで1人1人に声を掛け、被災地の声を聞いたことで改めて活動を続けていく大事さを知った。
宮本会長もグラウンドが仮設住宅となることでサッカーができなくなる現状を被災地で直接聞いた。「サッカー協会としてサポートしていきたい」と言い、「現地に来て分かることもある。サッカー界としてもできることがある」と話した。
この日、グラウンドには笑顔が広がっていた。この笑顔に嘘はない。明日も明後日も笑顔を絶やさないよう、サッカー界も支えていく。