松木玖生が追い求める「夢」 決意の海外移籍…「一番成長できる」新天地で「結果を残す」

松木玖生が海外移籍へ【写真:徳原隆元】
松木玖生が海外移籍へ【写真:徳原隆元】

FC東京でのラストマッチは後半途中から出場

 J1リーグ第23節のFC東京対アルビレックス新潟の一戦が7月13日に国立競技場で行われ、ホームのFC東京が2-0で勝利。リーグ戦3試合ぶりの白星を飾った。

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 この試合後、海外移籍に向けてクラブを離れることが発表されたMF松木玖生は、ベンチスタートとなり、1-0でリードした後半16分からピッチに送り出された。その後、松木と同期のFW野澤零温がJ1初ゴールでリードを広げ、FC東京は2-0で勝利。最後の約30分のプレーを楽しめたかと問われた松木は「はい、すごく」と、笑顔を見せた。

 そして、国立競技場で行われたJラストマッチからは、「同年代の(野澤)零温がJ1初ゴールを決めてくれた。頑張っていたのを身近で見ていて知っていますし、そういった同期の活躍を見て海外に行けることを誇らしく思います。今日の試合、試合前に(小泉)慶くんが『今日の試合は玖生のために』と言ってくれて、今日の試合に勝つことができたので、自分も気持ち良く海外に行けます」と言い、「この勝利は一生忘れない勝利かなと思います」と、多くの刺激を得られた様子だった。

 青森山田高を卒業し、FC東京入りした松木は、3年半のプロとしてのキャリアを振り返り、「FC東京じゃないと、自分は試合に出られていなかったと思います。それはアルベル監督だったり、今のピーター監督もそうですけど、自分を開幕から使ってくれたこともそうだし、ピーター(・クラモフスキー監督)にはキャプテンにも任命してもらった。自分のサッカーキャリアですごくいい経験ができたと思いますし、この経験は絶対に次に生きると思いますし、地に足を付けて頑張っていきたい」と、コメントした。

 FC東京は、これまでもDF長友佑都を筆頭に、多くの選手を海外に送り出してきた。「チャンスが来たので(欧州移籍を)決めました」と言う松木は「これからは自分との戦いになってくると思いますし、FC東京で一番活躍した選手と言われるような、活躍をしたいなと思います」と、欧州挑戦に向けた意気込みを語った。

 報道では、イングランド1部サウサンプトンへ移籍したあとにトルコのクラブへ期限付き移籍すると伝えられている。自らの足で欧州での道を切り開いていく必要があるが、未発表となっている移籍先について、「一番成長できると思いましたし、自分の夢に近づくのは、そこが一番いいかなと思った」と松木は理由を説明。「どこのチームに行ってもやることは変わらないと思います。個人としてはポジションを奪って、試合に出場して、結果を出すだけ。そこはこだわっていきたいと思います」と力を込めた。

 この試合には国立競技場でのJリーグ最多となる5万7885人が来場したが、「試合の時に(ビジョンに映った観客数が)見えましたけど、新潟のサポーターも含めて、この国立に見にきてくれて、自分にもいい活力になりました。みんなの期待を背負って自分も羽ばたいていきたい」と、欧州での活躍を誓った。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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