「×」サインで担架…五輪前にアクシデント なでしこSBの状態に監督言及、本大会へ暗雲漂う

ガーナ戦に出場したなでしこジャパンの北川ひかる【写真:早草紀子】
ガーナ戦に出場したなでしこジャパンの北川ひかる【写真:早草紀子】

なでしこジャパンDF北川ひかる、ガーナ戦終盤に負傷

 なでしこジャパン(日本女子代表)はパリ五輪へ向けた壮行試合として、7月13日に金沢ゴーゴーカレースタジアムでガーナ女子代表と国際親善試合を行い4-0で勝利した。試合終了間際に負傷でピッチをあとにしたDF北川ひかるについて、池田太監督は「メディカルとチェックしている」と話すにとどめた。

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 日本は前半に退場者を出した相手に対し、後半の4ゴールで勝利した。北川は左サイドでフル出場となりそうだった後半終了間際、右膝を押さえ、ベンチに「×」が出てプレー続行不可能で担架に乗りピッチを後にした。北川は試合が開催された石川県の出身で、この試合は元日の能登半島地震を受け「能登半島地震復興支援マッチ」として開催されていただけに注目度も高かった。

 池田監督は試合後に「メディカルとチェックしている。最後の挨拶もみんなと回ったが、先にチェックしに向かわせた」とコメントするにとどめた。

 北川はアンダー世代では日本女子サッカー待望の才能あふれる左サイドバックと期待も高かったが、トップカテゴリーでは苦しんだ時期もあった。今季は所属のINAC神戸レオネッサで好プレーを見せ、2月のアジア最終予選北朝鮮戦の直前に負傷者が出たことで追加招集され、そこから一気にレギュラーポジションを掴んでいた。池田監督も「クロスやアップダウンは武器になっているので出してほしいし、期待している」と話すだけに、本大会へ向け状態が懸念される。

 この試合には被災地から少年、少女500人が招待されての開催だったが、池田監督は「私たちがピッチでプレーすることで子供たちに勇気を持ってもらえればと思う。ここで復興支援マッチということで試合ができたことに感謝しているし、何かを伝えられたらと思う」と話していた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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