前半早々の退場劇…ガーナ監督は不服「イエローで良かった」 なでしこに完敗「試合変えた」

藤野あおばの突破を阻んだポーシャ・ボアキエ【写真:早草紀子】
藤野あおばの突破を阻んだポーシャ・ボアキエ【写真:早草紀子】

なでしこジャパンとの強化試合で0-4敗戦

 なでしこジャパン(日本女子代表)はパリ五輪へ向けた壮行試合として、7月13日に金沢ゴーゴーカレースタジアムでガーナ女子代表と国際親善試合を行い4-0で勝利した。ガーナのノラ・エリザベス・ハウプトゥル監督は、前半に退場者を出した場面について「イエローカードで良かったのではないか」と話した。

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 両者に得点なく迎えた前半23分、中央から右サイド寄りの位置から抜け出しにかかったMF藤野あおばをガーナの主将DFポーティア・ボアキエが引き倒してしまう。これが決定的な得点機会の阻止(DOGSO)と判断されレッドカードが提示された。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が映像をチェックする時間も長かったが判定は変わらなかった。

 この場面についてハウプトゥル監督は「レッドカードが試合を変えてしまった。映像を確認してみても思うのは、イエローカードで良かったのではないかということ。カバーに入れる私たちの守備の選手もいたのだから」と、中央に2人ほど藤野の突破に対応できてもおかしくないガーナの選手がいたことを指摘した。

 また、後半6分の日本の先制ゴールはオフサイドとピッチ上で判定されたものの、VARのチェックでオンサイドと分かり認められた。ハウプトゥル監督は「アフリカではあまりVARは使われず、五輪予選でもなかった。アフリカのレフェリーも学んでいる最中で、男子のリーグで少しずつ使われ始めたところ。選手もVARには慣れていない。イエローカードの判定にも正直、驚いたところもあった。ただサッカーはこのようなルールになったので、それを認めて慣れていくのも必要だと思う」と、アフリカ女子サッカーの現状も話した。

 後半途中からは集中力を欠いてしまったような戦いになったが、「レッドカードの前と後では分けて分析しないといけないと思う。レッドカードの前はスペースを見つけながらポゼッションもできてきたが、その後はガラッと変わってしまった。ペナルティーエリア付近で守るのがやっと、というプレーになってしまったのは残念だった」と無念の表情だった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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