アギーレジャパン最大の懸案は左ウイングの人選? 乾、清武、武藤らが候補

 

清武「臨機応変にやっていければ」

 

 アジアカップ連覇に向けて、日本代表のハビエル・アギーレ監督が抱える最大の懸案事項は左ウイングの人選のようだ。

 1トップの岡崎慎司(マインツ)と右ウイングの本田圭佑(ACミラン)は固定されているが、左はいまだ固まっていない。4日のオークランド・シティとのテストマッチでは乾貴士(フランクフルト)が左ウイングで先発したが、5日午前、セスノックで行われた地元クラブとの30分ハーフの練習試合では、MF清武弘嗣(ハノーバー)が先発した。

「今日は違うポジションをやった。最初は左の前でした。監督が求める動きをもっと出したい。(香川)真司君の上がってくるスペースを空けるために、外に開いた。そこに真司君に入ってもらおうとしたけれど、監督が求めるものは外から中に絡んで入っていくこと。再確認できたのがよかった。自分は中でボールを受けて、近い距離でみんなが絡んでいくのが理想。外に張って、真司君とか、ヤットさん(遠藤保仁)が上がるスペースを作ってあげられるように臨機応変にやっていければいい」

 清武はこう語った。攻撃力が魅力のインサイドハーフ、MF香川真司(ドルトムント)の攻め上がりを促すために、サイドに開くことを意識したというが、指揮官からはウインガーは外から中央にカットインするプレーを多く要求されたという。後半、清武は本来のインサイドハーフでのプレーとなった。

 これまで左ウイングで起用されることの多かったFW武藤嘉紀(FC東京)はこの日、不慣れな1トップでテストされたが、不発に終わった。また乾はこの日、後半から左で起用されている。

 大会直前で目まぐるしく変わるアギーレジャパンの左ウイングは乾か、清武か、それとも武藤か。アルベルト・ザッケローニ前監督時代に左の攻撃的MFを務めた香川は新体制でインサイドハーフで起用され続けている。初戦のパレスチナ戦(12日)まであと7日。1トップと右ウイングが現時点で完全固定されているだけに、その人選に指揮官の苦悩がにじみ出ている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング