プレミアで争奪戦 24歳日本代表DFを獲得ならず…“ライバル”逸材逃し落胆「エバートンに打撃」
菅原由勢はサウサンプトン移籍が確実に
オランダ1部AZアルクマールに所属する日本代表DF菅原由勢はイングランド1部サウサンプトンへの移籍が迫っている。英メディア「Liverpool World」は「エバートンに打撃」と菅原のサウサンプトン行きの影響を報じている。
菅原は2019年にAZに加入し、オランダで5シーズンを過ごした。契約が残り1年となった今夏にステップアップの移籍が確実視されていたなか、現地時間7月10日に移籍市場のスペシャリストであるファブリツィオ・ロマーノ氏は同日に菅原がサウサンプトンでメディカルチェックを受け、その後に契約を結ぶとレポートした。
菅原に対してはイタリア1部インテルからの関心が伝えられていたほか、サウサンプトンと同じプレミアリーグからはエバートンも獲得に乗り出していたとされる。これを受け、現地メディアは「(菅原は)オランダで好印象を残した。サウサンプトンがこのDFを獲得することはエバートンに打撃となる」と伝えていた。
また、同メディアは攻撃的な右サイドバックとして知られる菅原の特徴についても、以下のように伝えていた。
「彼の数字は攻撃面で印象的だが、守備面においてはイングランドで露呈するであろう明らかな欠点もある。例えば、彼の空中戦勝率は5%台であり、これは非常に低く、プレミアリーグでは標的にされてしまう可能性があるだろう。さらに守備のアクションが23%ということは、彼がより攻撃的な選手であることを示している。ショーン・ダイチのチーム(エバートン)は昨季プレミアリーグで4番目に失点(51)が少なかったが、右サイドバックは不確定なポジションだった。ネイサン・パターソン、シェイマス・コールマン、アシュリー・ヤング、ベン・ゴッドフリーがこのポジションで起用されたが、ヤングとコールマンのベテラン2人はラストシーズンになりそうで、パターソンもダイチの信頼を得られていない」
菅原は守備面の課題がありつつも、エバートンの補強ポイントを埋める存在としてリストアップされていたようだ。サウサンプトン行きが確実となったなか、24歳の日本代表は初挑戦のプレミアリーグにどのように適応していくのか注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)