批判殺到が一変「嘲笑をやめるとき」 英代表監督へ現地メディア手のひら返しで賞賛

イングランドがオランダに勝利して決勝戦へ【写真:ロイター】
イングランドがオランダに勝利して決勝戦へ【写真:ロイター】

大会期間中、戦術や采配への批判が殺到していたギャレス・サウスゲート監督

 イングランド代表は欧州選手権(EURO)の準決勝でオランダ代表を2−1で下し、悲願の初優勝に王手をかけた。準優勝に終わった2021年大会に続く2大会連続で決勝へと進出したチームを率いるギャレス・サウスゲート監督に対して、多くの批判が噴出していたなかでの快挙となり、現地メディアも手のひらを返して指揮官を称賛している。

 イングランドはグループリーグを1勝2分で首位通過し、決勝トーナメント1回戦ではスロバキアを、準々決勝ではPK戦の末にスイスを下してベスト4まで勝ち上がってきた。その一方で、サウスゲート監督の戦術、采配に対して批判も多く挙がっていた。

 そんななかで迎えた準決勝では難敵オランダも撃破。前半7分にFWシャビ・シモンズのゴールで先制を許す展開となったが、キャプテンのFWハリー・ケインのPKで前半のうちに追いつくと、後半アディショナルタイムにケインに代わって投入されていた途中出場のFWオリー・ワトキンスが決勝点を奪って逆転勝利を収めた。

 イングランドはこれでサウスゲート監督の下で戦った直近4度のメジャートーナメント(W杯とEURO)で2度目の決勝進出に。データ会社「オプタ」は、それ以前の過去23度のメジャートーナメントでイングランドが決勝に進出したのは1966年の自国開催のW杯だけだとして、この快挙を強調していた。

 今大会を通じて多くの批判が向けられていたサウスゲート監督だが、2大会連続の決勝進出という快進撃を受けてジャーナリストのオリバー・ホルト氏は英紙「デイリー・メール」で「サウスゲートを嘲笑するのを止めるときが来たのかもしれない」「サウスゲートは彼のキャリア最大の夜に指導者としてのマスタークラスを提供した」と、手のひら返しで指揮官へ賛辞を送っていた。

 向かい風をもろともせず決勝の舞台へと進んできた53歳の指揮官は、このまま母国を悲願のEURO初制覇まで導くことができるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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