4強敗退も「五分五分以上だった」 劇的AT弾に屈する…クーマン監督が滲ませた悔しさ
「延長戦がふさわしかったが、それでも素晴らしい大会だった」
オランダ代表は11日、欧州選手権(EURO)の準決勝でイングランドに1−2で敗れてベスト4での敗退が決まった。指揮を執るロナルド・クーマン監督は「延長戦がふさわしかった」と後半アディショナルタイムでの失点による敗戦に悔しさをにじませていた。
オランダ代表はMFシャビ・シモンズの強烈な右足のシュートで前半7分にリードを奪ったが、前半15分にDFデンゼル・ダンフリースがPKを献上。これをFWハリー・ケインに決められて同点とされた。試合は1−1のまま終盤まで進んだが、後半アディショナルタイム突入直後に途中出場したFWオリー・ワトキンスにネットを揺らされた。
試合後、オランダ代表のクーマン監督は「イングランドが勝利にふさわしかったか」と問われ「前半はイエス、後半はノー。五分五分以上の戦いだった」と試合を振り返った。
「前半は彼らが(我々に)問題を引き起こしていた。我々は(ジュード・)ベリンガムと(フィル・)フォーデンをうまくコントロールすることができなかった。中盤を入れ替える必要があり、それからは五分五分だった。最後の20から25分、私たちのチームのほうがフレッシュだったが、彼らが最後の最後に素晴らしいゴールを決めた。それがフットボールというものだ。延長戦がふさわしかったが、それでも素晴らしい大会だったと誇りに思えるだろう」
オランダ代表は2004年大会以来となるベスト4進出を果たしたものの、優勝した1988年大会以来の決勝進出はならず。クーマン監督は準決勝の戦いにも十分な手応えを感じていたようだが、前回大会準優勝のイングランドに行く手を阻まれる結果となった。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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