本田獲得を狙うシアトルに1億3000万円超の資金あり? 米紙がMLSのサラリーキャップ制を解説
各クラブ総額4億3800万円の年俸制限も、いくつかの例外ルールが存在
ACミランの日本代表FW本田圭佑は、アメリカMLSのシアトル・サウンダースへの移籍が取り沙汰されているが、シアトルの地元紙「シアトル・タイムス」がMLSのサラリーキャップ制度について解説している。
MLSにはサラリーキャップ制度があり、チーム全体で使用できる選手への年俸総額が制限されているが、いくつかの例外がある。MLSは30人のトップ登録選手に対して総額384.5万ドあル(約4億3800万円)の年俸制限があるが、21人目から24人目までは6万5000ドル(約741万円)、25人目から30人目までは5万3000ドル(約604万円)分を除外して算入するというルールがある。
そして、海外から加入するビッグネームに対しては「クオリティー・プレーヤー」、あるいは「デザイネーテッド・プレーヤー」と呼ばれる制度により、年俸の12.5%分のみ算入されるというルールがある。シアトルのFWクリント・デンプシーは約400万ドル(約4億5600万円)の年俸契約だが、サラリーキャップには48万625ドル(約5479万円)として計算されている。
ただし、1人の特別な選手に超高額年俸が吸い取られることはリーグとして望ましくなく、こうしたプレーヤーに対する配分金という形で規定が定められている。そして、この金額はシーズン中に使い切らなければ翌シーズンに繰り越され、今季のシアトルには120万ドル(約1億3700万円)の枠が余っているという。
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