V王手スペイン緊急事態か 侵入者確保の警備員がFWモラタへ直撃“タックル” 「押しつぶされた」

スペイン代表のアルバロ・モラタ【写真:Getty Images】
スペイン代表のアルバロ・モラタ【写真:Getty Images】

スペインは2-1でフランスを下し、決勝進出

 スペイン代表は現地時間7月9日、欧州選手権(EURO)準決勝でフランス代表と対戦し、2-1で勝利した。3大会ぶり決勝進出が決定。スタメン出場したスペイン代表FWラミン・ヤマルが大会史上最年少の16歳362日でゴールを決め、20年ぶりに歴史を塗り替えた。史上最多の4度目優勝へ王手をかけたスペインだが、試合後にはアクシデントが発生。乱入者を止めようとした警備員がFWアルバロ・モラタの右膝に“タックル”してしまい、負傷させる事態が起こった。

 グループステージを3連勝と1位通過したスペインは、決勝トーナメント1回戦でジョージア代表(4-1)、準々決勝でドイツ代表(2-1)を破り準決勝へ。一方フランスはグループステージを1勝2分で2位通過すると、決勝トーナメント1回戦でベルギー代表(1-0)、準々決勝でポルトガル代表をPK戦の末破り、スペインとの一戦に臨んだ。

 試合は序盤から激しく展開。だが、スペインは前半9分にフランス代表FWキリアン・ムバッペのクロスからFWランダル・コロ・ムアニに頭で合わせられて先制を許した。それでも同21分にヤマルが歴史に名を刻む。ゴール正面やや右よりでボールを受けたヤマルは左足に持ち替えて振り抜くと、シュートは綺麗な弧を描きながらゴール左ポストに直撃してネットを揺らした。

 ヤマルのゴラッソは16歳362日として大会史上最年少ゴールを更新。これまでは2004年大会でスイス代表MFヨハン・フォンランテンが打ち立てた18歳4か月20日で、20年ぶりに記録を更新した。さらに、立て続けにスペインが攻め立てる。同25分にFWダニ・オルモが華麗なトラップからシュートを放つと、相手DFに当たりながらもゴールにねじ込み勝ち越し。後半はフランスの猛攻を耐えきって、2-1のスコアで終えた。

 2012年大会以来の決勝進出を決めたスペインだが、試合後ピッチ上で歓喜の輪になる選手のもとへ乱入者が。慌てて警備員が駆け付けたが、勢い余ってモラタの右膝に直撃してしまった。モラタは悶絶の表情を見せ、右足を引きずっていた。

 英メディア「One Football」は「スペインの勝利を祝う最中にアルバロ・モラタは警備員に膝の裏を押しつぶされた」と報道。「DAZN」イタリア版も「試合終了のホイッスルとともにピッチに侵入→警備員が足を滑らせモラタにフルヒット→スペイン人ストライカーにとっては大打撃」と伝えた。

 14日の決勝に出場できるかは不透明だが、モラタの状態が心配される。

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