サッカーと五輪「日程がますます不合理に」 遠藤&サラー不参加に現地メディアが見解
今夏パリ五輪OA候補も…不参加が決定した状況に脚光
イングランド1部リバプールに所属する日本代表MF遠藤航は、今夏に行われるパリ五輪のオーバーエイジ(OA)枠候補とされながら、大岩剛監督の選ぶ日本代表メンバーの18名には入らなかった。リバプールからはエジプト代表FWモハメド・サラーもOA枠での参加が報じられていたが見送られることになったようだ。リバプール専門メディア「Liverpool.com」が報じている。
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サラーの招集が実現した場合、エジプトは水泳のアメリカ代表だったマイケル・フェルプス、陸上のジャマイカ代表だったウサイン・ボルトのように、同国の旗手に抜擢する計画を持っていたという。しかし、サラーの不参加が決定し、リバプールからは1人も五輪には参加しないこととなった。
五輪はFIFAの定めるインターナショナルデイズで試合が開催されないため、各クラブには選手の招集に応じる義務はない。記事では「各国との対立を避けられたことは喜ばしい。サラーはクラブを離れないことに完全に同意しており、遠藤も日本代表に招集されなかったことで、最後の不確実性がなくなった」と、2人が始動後にチームに帯同し続けることを伝えた。
そして「これはアルネ・スロット新監督にとって良いニュースだ。新体制のスタートでさらなる混乱に巻き込まれることはなくなった。彼はすでに多くの主力をEURO2024とコパ・アメリカからの復帰を待っているからだ」と報じている。
ただし、五輪に選手を派遣できないことを問題視。「サッカーの日程が、ますます不合理になっており、クラブがトップスターをオリンピックに出場させることがほとんど不可能なことは残念なことだ。ほかのほとんどの競技ではオリンピックがスポーツの最高峰となっており、マイケル・フェルプスやウサイン・ボルトは伝説となった。そして、サラーはオリンピックで同じような扱いをされる可能性のあった数少ないサッカー選手だ。エジプトはサラーを旗手にして、ボルトやフェルプスのような栄誉を与えようとした」とし、サラーが不参加となったことで重量挙げのサラ・サミール、近代五種のアーメド・ゲンディが次の候補となったことにも触れられた。
(FOOTBALL ZONE編集部)