今季J初視察のハリル監督、国内組の状態に不満 「誰もトップコンディションではない」

W杯予選に向けて浦和対C大阪戦を観戦 負傷欠場の清武は「見られずに残念だ」

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は4日のJ1第2節浦和レッズ対セレッソ大阪のゲームを視察に訪れたが、お目当てのMF清武弘嗣(C大阪)が負傷欠場だったため「残念だ」と表情を曇らせた。

 ハリル監督は今季のJリーグでは、これが初の直接視察になった。2月25日の開幕戦についても「コーチングスタッフから報告を受けている」としたものの、この日の視察について目的を「重要なゲームに向けての準備として、個々の選手を見に来た」と明かした。

 浦和ではGK西川周作、DF槙野智章、DF遠藤航、FW武藤雄樹、FW興梠慎三の5人が、C大阪ではMF山口蛍と清武がハリル体制で代表招集された経験がある。清武以外の6人は先発出場して自身の目で確認することができたが、彼らのプレーぶりはハリル監督に悩みの種を植えつけた模様だ。

「確認できたことは、誰もトップコンディションではないということだ。代表候補の選手にはしっかりトレーニングを積んでほしいとメッセージを送っている。2、3週間後に重要なゲームがあるわけだから、もっと彼らには期待している」

 浦和はゼロックス杯とAFCチャンピオンズリーグを含めた5連戦の5試合目で、最も厳しいコンディションにあったが、武藤、興梠はそれぞれ得点を決めた。西川、槙野、遠藤もセットプレーから失点こそ喫したものの、ハリル監督には不十分に映ったようだ。

 

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