EUROベスト4進出も…わずか3得点で“退屈サッカー”の声 監督「別の試合見たら」と一蹴

フランスはEURO準決勝に進出【写真:ロイター】
フランスはEURO準決勝に進出【写真:ロイター】

仏代表デシャン監督、周囲からのパフォーマンス批判に反応

 ディディエ・デシャン監督の率いるフランス代表は、ドイツで開催されている欧州選手権(EURO)で準決勝に進出した。しかし、その戦いぶりは一部で退屈だと批判の声も。スペインとの準決勝を前にデシャン監督は、そうした批判に反論した。英公共放送「BBC」が報じている。

 元イングランド代表FWクリス・サットン氏は、フランスが家の庭でプレーをしていたら「カーテンを閉めるだろう」とコメントし、EUROでの戦いぶりを批判。その理由として、フランスはここまでの4試合で、流れの中から1点も得点できていない事実がある。EUROでの3つのゴールのうち2つがオウンゴールで、もう1つはグループリーグのポーランド戦(1-1)でFWキリアン・ムバッペが決めたPKとなっている。

 デシャン監督は会見で「退屈なサッカーをしていること」を指摘されると、「もしあなたが退屈だと感じるなら、別の試合を見たらいい。我々の試合を見る必要はない。それで問題ない」と、反論した。

 そして「もしかしたら、以前とは同じではないかもしれない。それでも私たちには感情を刺激して、多くのフランス人男性と女性を結果で幸せにできるだけの能力がある。特に国が過ごした難しい時期の直後だしね」と、かつてシャンパンサッカーと称された同国代表とは戦いぶりが違っても、結果で国民を喜ばせることができると主張した。

 そのフランスと対戦するスペインのルイス・デ・ラ・フエンテス監督は、フランスが退屈であるという考えを打ち消し、結果がすべてだと語った。「私たちは勝利するために、ゲームプランを作り上げる。スペインは目を引くチームであり、それは否定しない。それは私たちのDNAだが、最後は結果がすべてなんだ。私たちはプレーしたいが、実践的でもありたいんだ。私たちは結果を得るために、目を引こうとしている。だが、このステージで最後に求められるのは結果だ。それによって仕事が判断されるし、評価されるんだ」と、カタール・ワールドカップでも決勝に勝ち上がっているフランスに対しての警戒心を見せた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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