ポドルスキの活躍が“スター選手獲得”の呼び水に 米メディア「日本サッカー界が脚光を浴びる」

ポドルスキの移籍劇は国内外ともにサプライズだったと米メディアが指摘

 ガラタサライの元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキはヴィッセル神戸への加入が正式に決まったが、Jリーグクラブが実現させたビッグネーム獲得は海外メディアでも注目され、「ポドルスキは日本をサッカー界の世界地図に入れることができるか?」と報じられている。

 米スポーツ専門局「ESPN FC」は、大阪に次ぐ関西圏第2の都市である神戸について「国際的に知られている港、牛肉の味を知れば楽しい場所」と観光名物に触れつつ、「ほとんどの観光客は大阪などに向かう。それはサッカー界でも同様で、ヴィッセルはJリーグの優勝に一度も近づいたことがない」と言及。08年アジア王者に輝き、クラブW杯でマンチェスター・ユナイテッドと撃ち合ったガンバ大阪、そして元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランが加入したセレッソ大阪に比べると地味な存在だったと記している。

 神戸は三木谷浩史会長率いる楽天のスポンサードを受けているが、「ポドルスキのような選手が来ることを期待していた人はほとんどいなかった」と、今回の移籍劇が国内外ともにサプライズだったと指摘。その一方で、今季からJリーグがDAZN(ダ・ゾーン)と結んだ10年間で約2100億円に及ぶ放映権を獲得し、日本サッカー全体に多くの資金がもたらされていることも付記した。

 今回のポドルスキ移籍によって、Jリーグがスター選手たちにとっての移籍先になり得るという点にも注目している。現在は“爆買い”で知られる中国超級リーグにブラジル代表FWフッキや同代表MFオスカルに加え、アルゼンチン代表FWエセキエル・ラベッシ、元同代表FWカルロス・テベスら代表クラスの選手が続々と加入している。その状況について神戸のネルシーニョ監督の「中国超級リーグは今や、かつてのJリーグのようだ。Jリーグが世界的に注目を集めるには、ビッグネームと契約しなければならず、中国は今その舞台にいる。サッカーの世界は変わっている」とのコメントを紹介している。

 

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