退場FWの“去り際”に注目 危険タックルで一発レッドも「誰も責めない」「成長する」

東京Vの山田楓喜【写真:Getty Images】
東京Vの山田楓喜【写真:Getty Images】

山田楓喜が危険タックルで退場も謝罪の仕草でピッチを去る

 東京ヴェルディは7月6日、J1リーグ第22節のセレッソ大阪戦で1-1と引き分けた。前半のうちに退場者を出してしまった東京Vはホームで何とか勝ち点1をもぎ取った形だが、レッドカードを受けたFW山田楓喜の仕草にも注目が集まっている。

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 雷の発生に伴い、40分遅れでのキックオフとなったゲーム。試合は前半のうちに退場者を出した東京VがPK弾で後半4分に先制する。しかし数的不利も響いてか、同31分にC大阪FWレオ・セアラのゴールで同点とされ、1-1のドローで試合を終えた。

 前半38分のワンプレーで退場となってしまったのは、パリ五輪のバックアップメンバーに選ばれている22歳の山田。中盤でボールを持ったC大阪FWカピシャーバに対し、行ったスライディングタックルが相手の足に当たり、高崎航地レフェリーはイエローカードを提示した。

 ただ、ここでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。オンフィールド・レビューが実施される。足裏が相手のふくらはぎ付近に直撃する危険タックルと判断され、レッドカードへと判定が変更に。この時点で東京V側は数的不利の状況に置かれた。

 ピッチから去る際の山田は判定について反論はせず、サポーター、同僚、監督に手を合わせ「謝る」仕草を見せながらピッチを後にする。仲間が励ます様子もあり、この光景にSNS上でも「こういうとこ好き」「楓喜らしい」「こういう選手は絶対成長する」「ヴェルディは誰も責めない」といったコメントが寄せられていた。

 一方で試合後の城福浩監督は、「これをいい経験にしなきゃいけない」と、さらなる躍進に期待を懸ける。パリ世代でも注目を集めたアタッカーが、大きな世界大会を間近で感じて何かを掴み取ってくれるはずだ。

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