毎熊晟矢の“後釜候補”…C大阪監督「計算できる」と太鼓判、20歳が示した可能性

C大阪の阪田澪哉【写真:Getty Images】
C大阪の阪田澪哉【写真:Getty Images】

20歳MF阪田澪哉が右SB先発に抜擢

 セレッソ大阪は7月6日、アウェーの東京ヴェルディ戦で1-1と引き分け、勝ち点1を積み重ねた。右サイドバック(SB)には急遽、20歳のMF阪田澪哉が先発に抜擢され、後半途中交代するまで70分超プレー。日本代表DF毎熊晟矢が今夏オランダへ移籍したなか、小菊昭雄監督は「次につながる」と評価した。

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 C大阪の右SBには長らく、毎熊が君臨してきたが、今夏にオランダ1部AZへ移籍。その後釜として、リーグ第18節の浦和レッズ戦から4試合連続でDF奥田勇斗が起用されてきたが、東京Vとのアウェー戦を前にコンディション不良に。この試合でメンバー外になったなかで、代役として阪田が起用された。

 昨年にプロデビューを飾った阪田は今季、ルヴァンカップや天皇杯で出場機会があった一方で、リーグ戦出場はゼロ。この試合が2024シーズン初出場となった。東京V戦では、果敢に背後を突いてきた相手アタッカーの対応にやや手を焼く場面も。その傍ら積極的な攻め上がりも見せ、前半にシュート1本をマークした。

 後半早々にPKで1失点したなかで同27分に途中交代。72分間のプレーについて、小菊監督は「まだ若くて経験の浅い選手なんですけども、今日たくさんトライをしたと思いますし、もちろん課題も見つけられました。トライとエラーをしながらこのようなプレーを発揮できたことは次につながるというふうに思っています」と前向きに捉えた。

 一方で阪田本人の表情は晴れなかった。パフォーマンスに関する質問を向けられると、複雑な表情を浮かべながら「(点数付けるのは)ちょっと難しいです」と苦笑い。反省材料が多かったのかとの問いに対しては「多いわけでもないですけど、課題も出ているのでそこはしっかり自分の中でしっかり成長へつなげられたらと思います」と自らに言い聞かせた。

 得点やアシストでの貢献こそなかったが、20歳が示したポテンシャルへ期待は高まる。「毎熊が抜けたなかで右SBは、奥田、そして澪哉も十分に計算もできるなという発見もありました」(小菊監督)。絶対的存在だった毎熊が抜けた今、その後釜を巡る序列争いは今後、より熾烈な競争へと発展するかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)



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