ブラジルが無念の8強敗退…PK戦で敗れ散る “10人”ウルグアイが準決勝へ進出

ウルグアイ代表がPK戦を制してベスト4へ【写真:Getty Images】
ウルグアイ代表がPK戦を制してベスト4へ【写真:Getty Images】

ビエルサ監督率いるウルグアイがコロンビアと準決勝へ

 南米選手権(コパ・アメリカ)は現地時間7月6日に米ネバダ州ラスベガスで準々決勝のウルグアイとブラジルの試合が行われ、0-0からのPK戦をウルグアイが制して準決勝へ進出した。

 今大会は南米サッカー連盟所属の10チームに、北中米カリブ海地区からネーションズリーグの上位6チームを加えた全16チームで開催。米国で4チームずつ4組のグループリーグと、上位2チームずつが進出する準々決勝以降の戦いが行われる。

 昨年5月に就任したマルセロ・ビエルサ監督が率いるウルグアイは、グループリーグC組を全勝で通過。一方のブラジルは初戦のコスタリカ戦を0-0で引き分けるなど、2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)の南米予選で3連敗中というチーム状態の悪さを引きずったような形で、D組を何とか2位通過した。

 その大会全体の流れを受けたかのように前半はウルグアイが攻勢に出る時間が長くなった。コーナーキックから決定機を迎えるもシュートがブラジルDFに当たり枠を外れるような場面もあったが、中央から積極的に前線にボールをつけ、相手ボールではマンマーク気味に寄せていく形が機能した。ブラジルはカウンターからFWラフィーニャに決定機が訪れるも、シュートはGK正面に飛んだ。

 試合は0-0で後半に入ると徐々にウルグアイに息切れした感が出てブラジルがボールを持つ時間が長くなった。さらにラスト15分でウルグアイはDFナイタン・ナンデスが相手FWロドリゴへの足裏タックルをしてしまい、これがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックとオンフィールドレビューの末にレッドカードの判定になってしまう。そこからの時間はブラジルが決勝ゴールを奪うか、ウルグアイが守り切るかの構図に。結局、両者無得点で大会レギュレーションにより延長戦はなく、決着はPK戦に持ち越された。

 PK戦は1本目で後攻ブラジルDFエデル・ミリトンのキックをウルグアイGKセルヒオ・ロシェがファインセーブ。さらにブラジルは3本目でMFドウグラス・ルイスがゴールポストに当てて失敗した。ウルグアイは4人目でDFホセ・ヒメネスがGKアリソンにセーブされたものの、最後は5人目でMFマヌエル・ウガルテが冷静に蹴り込んでPK戦のスコア4-2で勝利した。

 準決勝に進出したウルグアイは、コロンビアと決勝進出を巡って戦う。

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