難敵勝利も…英監督は苦言を連発 3バック“戦術変更”の事前報道を批判「とても信じがたい」
サウスゲート監督がメディアに対して苦言
欧州選手権(EURO)は現地時間7月6日に準々決勝の試合が行われ、イングランドはPK戦の末にスイスを下した。ガレス・サウスゲート監督は英公共放送「BBC」に「ここ数週間のように、人間的なレベルで個人的な批判を受けるのは、かなり難しい」として、この試合の3バック採用が3日前に報道されたことを「信じがたい」と話した。
前回準優勝のイングランドが、前回優勝のイタリアに完勝してきたスイスと対戦。前半はイングランドペースで進んだが、後半はスイスが押し込んで攻撃を繰り返す展開になった。そして後半30分に右サイドからのボールを最後はFWブレール・エンボロが合わせてスイスが先制した。しかしイングランドは後半35分、MFブカヨ・サカが右サイドからカットインして左足シュートをファーサイドのゴールポストに当たって入るギリギリのコースに打ち込んで同点に追いついた。
延長戦でも決着がつかなかった試合はPK戦に突入。するとスイスの1人目DFマヌエル・アカンジのキックをイングランド代表GKジョーダン・ピックフォードがファインセーブ。イングランドはキッカー全員が決めてPK戦のスコア5-3で突破を決めた。
サウスゲート監督は勝利を喜び、特に大会開幕から各種メディアで代表OBなどがチームに対する厳しい批判を繰り返し、指揮官の戦術にも多くの批判があったことに触れた。そして「この仕事には楽しみも必要だ。私は選手たちと勝利の瞬間を共有することが大好きだ。ここ数週間のように、人間的なレベルで個人的な批判を受けるのは、かなり難しい」と話した。
また、この試合のイングランドは3バックで臨んだが、サウスゲート監督は試合の3日前にシステム変更が報道されて明るみに出たことに不満を示し、「とても信じがたい」とメディアへの苦言を呈した。
イングランドは初優勝を狙う立場だけに、サウスゲート監督は「歴史を作る瞬間まであと2つだ」と意気込んだ。準決勝ではオランダと対戦するが、国を挙げての後押しムードは生まれるのだろうか。