本田、新境地切り開く香川にエール 「真司自身の我慢だと思う」
「あのポジションは守備能力も要求される」
日本代表FW本田圭佑(ACミラン)が4日、インサイドハーフとして新境地を切り開こうとしているMF香川真司(ドルトムント)にエールを送った。
2部降格圏とまさかの低迷を続けるドルトムントで出場機会を失うなど苦境に直面している香川はオーストラリア合宿2日目にセスノックで行われたオークランド・シティとの練習試合で4-3-3システムの中盤で先発。MF遠藤保仁(G大阪)と並んでインサイドハーフを任された。
トップ下を本職とする香川は今季ドルトムント復帰直前のマンチェスター・ユナイテッドでルイス・ファン・ハール監督にインサイドハーフをテストされながら、アピールできなかった経緯がある。この日はMF乾貴士(フランクフルト)が左ウイングで先発起用されており、香川は不慣れなポジションで起用された形だ。
後半16分までプレーした「背番号10」の挑戦を、本田は2-0勝利後にこう語っている。
「守備にかかる期待が大きくなってくるとは思うので、その辺は真司自身の我慢だと思う。真司もわかっていると思うけど、あのポジションは守備能力も要求されるし、本人はそれをポジティブに捉えながら、取り組んでチームの力になれるよう頑張ってるんじゃないかなと思います」
反転のスピード、そして、ゴール前でのクオリティこそが好調時の香川の良さだが、運動量や守備的な負担を強いられる中盤はやはりチャレンジだ。このシステムではポジショニングや攻守のバランスの舵取りが求められる。このさじ加減を間違えると、中盤は空洞化し、相手の攻勢を一方的に受ける展開になりかねない。
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