「不運なだけで負けた」町田戦黒星からの“解放” G大阪主将・宇佐美が感じた1勝の重み

1ゴール1アシストの大活躍だったG大阪・宇佐美貴史【写真:徳原隆元】
1ゴール1アシストの大活躍だったG大阪・宇佐美貴史【写真:徳原隆元】

今季最多の4得点で3戦ぶり勝利

 ガンバ大阪は7月6日、J1リーグ第22節横浜F・マリノス戦で4-0の快勝を収めた。今季最多の4ゴールで主将FW宇佐美貴史が1ゴール1アシストの大活躍。前節FC町田ゼルビア戦では退場者を出して1-3で敗れたが、「ストレスを爆発させるゲームになった」と手応えを得た。

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 酷暑を吹き飛ばす快勝劇だった。前半4分、FWファン・アラーノがファーサイドのネットを揺らす芸術的ゴールを挙げて先制。そして同アディショナルタイム、左サイドから宇佐美が相手をかわして絶品クロスを上げると、MFダワンがダイビングヘッドを決めて追加点を挙げた。後半25分にはMF山下諒也が獲得したPKを宇佐美が決めて3点目。後半43分には途中出場のFWイッサム・ジェバリがダメを押した。

 悔しさを晴らした。前節の町田戦は勝てば首位に浮上するという大一番だった。だが、前半に退場者を出してしまい、1-3で完敗。先制点を奪い、完全に押していたなかで、流れを渡してしまった。試合後、選手は必死に前を向いたが、悔しくないはずがなかった。

「払拭するような感じだったと思う。自分たちの自信みたいなものがありましたけど、この間のゲームで1人少なくなってああいった形で負けて、ここ(横浜FM戦)で負けたらちょっと揺らぎかねないような状況だったと思う。もう1回自信というか、勢いというのを自分たちで手繰り寄せたゲームだった」

 この日宇佐美は1ゴール1アシスト。試合のポイントは「2点目だった」というように、自らが演出した前半アディショナルタイムの追加点は相手へダメージを与えた。“いい時間帯”でのゴール。それが結果へと直結し、チームに笑顔が戻った。

「自分自身の結果というよりはチームの結果がついてきたことが一番嬉しかったですし、町田戦は本当に不運なだけで負けたので。1人退場するまでは全くなんの脅威も感じなかったですし、正直。どっちかというとストレスに近いと思いますけど、そういったものを全部爆発させるゲームになった。やっぱ1-0とか2-1とかギリギリで勝つというよりも4-0で、しっかり勝ち切ったというところはチームにまた勢いが戻ってくると思います」

 気温は32度、湿度60%。「苦でしかない暑すぎる」と宇佐美も話すようにうだるような暑さだった。タフに戦い抜いた結果、3試合ぶりの勝利を掴んだ。順位は3位をキープ。見つめる先は一番上だけだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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